FORMOSA-No.41
【1994年(平成6年)6月18日】
六月の話題part1
端午節・ちまき肉粽(ローツォン)
日本では梅雨に入り、うっとうしい日々が始 まったでしょうか?台湾では連日30度を越える天候。夜も熱帯夜で寝汗ビッショリの生活です。今回は、6月の台湾の生活について少し書 いてみましょう。
6月13日(農暦5月5日)は、台湾では 端午節です。この日は国民を挙げての祝日で、台湾の三大祭(端午節・中秋節・国慶節)の一 つでもあります。ところで、この端午節はどのようないわれがあり、日本とどのように関わっているのでしょうか?分かる範囲で調べてみました。
端午節の由来、どこから
今から2300年程前、様々な国が乱立してい を食べる(今はほとんど食べませんが)、菖蒲 た戦国時代に、楚の国に屈原という大臣が楚王 の湯に入る、菖蒲を屋根にのせる習慣などに共通点がたくさんあります。しかし違っている点もいくつかあります。それは、男子の節句に限定していることと『こいのぼり』の習慣でしょう。日本で男子の節句として、端午の節句が定着したのは江戸時代のようです。この頃には、男の子の健やかな成長を祝って屋内に五月人形(武者人形)を、外にはこいのぼりを飾るようになったのです。でも、こいのぼりはやはり、中国の影響を受けているようです。
中国の古くからの伝説に『鯉が黄河を遡っていくとやがて大きな瀧にぶつかるが、この瀧を何度も何度も挑戦してやっと上り切った時、その姿が龍に変わっていた』というものがあります(登竜門〜苦労してでも必ず越えなければならない難関の意味〜の語源)。日本でこいのぼりを上げるのは、苦しみを乗り越えて立派な大人になってほしいという願いがこめられているからなのでしょう。
に仕えていました。ある時、楚王は悪い人の口 車にそそのかされ、国は存亡の危機にありまし た。屈原は王に悪者と縁を切るように訴えまし たが聞き入れられず、逆に追放されました。そ して、屈原は失意の下に旧暦5月5日、湖南省 の川に身投げをしたのです。屈原は楚の国民か らとても慕われていたので、彼を何とか救い出 そうと我先に船を漕ぎ出しました。しかし、残 念ながら救出することができませんでした。こ れが、今日のドラゴンレース(龍舟比賽)の始 まりとなりました。屈原を救出できなかった楚 の国民達は、せめて彼が無事にあの世へ行けるようにするために、また、死体が魚に食べられ ないないようにと、竹の葉に御飯を包んで川に 投げ入れました。これがちまき(肉粽=ローツ ォン)の起源です。このようなエピソードから、毎年命日の5月5日の屈原の供養のために祭が行なわれるようになり、やがて中国全体に広がっていったのです。
端午節が広まったワケ
ところで、歴史の上ではどちらかと言えば些細なこの事件が、このように盛大な祭に発展していったのでしょうか?それは、次のような理由だと言われています。
急に暑くなるこの時期は、昔から病気にかかりやすく、亡くなる人が多かったそうです。その為、5月を『毒月』と呼び、厄除け・毒除けをする意味で菖蒲やヨモギ・ガジュマロの葉を門に刺し、薬用酒や肉粽を飲食して健康増進を祈願します。端午節が2000年もの間、人々に愛されてきたのは、生きるための切実な思いによるものだったのです。
日本にも入った端午節
日本では5月5日は『子供の日』です。男の子の成長を祝う日ですが、戦前は、やはり端午の節句と呼んでいました。この祭が中国から入って来たのは言うまでもありません。ちまき
台湾の端午節アレコレ
台湾の端午節には、台北の淡水河や台中郊外の鹿港(ルーカン)等でドラゴンレースが盛大に繰り広げられます。また、屈原が詩人であったため『詩人節』とも称し、各地で詩吟の宴が催されます。
授業でも『ちまき』作り
台中校では、裁量の時間を使って、小学部 5・6年生合同の『中国文化』という授業が1時間設定されています。担当は台中校創設以来 勤務してくださっている中野先生です。この時 間には、せっかく台湾で生活しているのだから その文化や歴史を子供達に知ってもらおうとい う考えで、色々な活動も取り入れて楽しい授業 をしています。
昨年の端午節の前の授業では、子供達に実 際にちまきを作らせてみようという中野先生が 考えて、ちまき作りに挑戦しました。いい機会 なので、私も一緒に参加させてもらいました。 食べた事はあっても作るのは初めてという 子供がほとんでで、なかなか四苦八苦していま した。竹の葉を使って巻くのですが、これには コツがあり覚えるまでに一苦労。でも、中野先 生と用務員の呂おばさんの指導のおかげで、た くさんの美味しいちまきが出来上がりました。
余談ですが、妻も先日『中華料理教室』で このちまき作りを覚えてきました。日本に帰っ て是非作って皆さんに食べてもらいたいと息巻 いていました。皆さん、楽しみにしていてくだ さい。
小学部『こいのぼり集会』
海外に生活していると、日本の伝統文化に触れる機会が少なくなります。そこで、小学部では集会活動の中で様々な日本の伝統文化に関する集会も行なっています。
5月には、端午節とも関係の深い『こいのぼり集会』を毎年実施し、みんなでこいのぼりを作ります。椰子の木の茂る南国の空で泳ぐこいのぼり。なんとも言えない風情があります。
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妻のつぶやきbV |
我が家から自転車で5分の所に、我が家の 主役・泰大のホームグラウンドである『中正公 園』があります。公園は毎日清掃されているの で、わりあいきれいですが、ただあちこちにノ ラ犬のフンがあるので、泰大がしゃがみこんで いるのを見ると、「もしや…?」といやな予感 が走っています。
公園の中央に蒋介石の銅像がドーンと立ち その前は花壇になっています。今はパンジーな どの色鮮やかな花が咲き乱れ、とっても綺麗で す。
時々、ウエディングドレスを着た小姐がそ の花の前で、プロのカメラマンに写真をとって もらっています。タレントのようなポーズをし たり、新郎であろう男の人のもたれたり、あわ やあと1cmでキスというきわどいポーズをした りで、見ていることらの方が恥ずかしくなって しまいます。
結婚記念の写真を撮ったという台湾の友人 のアルバムを見せてもらった時、「これ、本当 にあなたなの?」とうたがいたくなるほど修正 されていて、思わず私達が結婚式の時に撮って もらった失敗作の写真を思い浮かべてしまい こんなに綺麗に撮ってくれるのなら帰国前に1 度撮ってもらおうと、今、夫に頼み込んでいる 最中です。
公園に朝9時頃行くと、自分の世界にのめ り込んで太極拳をしている人、そのそばでは『 北へ帰る夜行列車降りた時から〜』なんていう 日本の曲に合わせてクルクル回っている人、曲 のイメージとは程遠いハードな動きをしてる人 また、レオタード姿でジャズダンスをしている 人、ゲートボールをしてる人、釣りをしてる人 など本当に活気に満ちていて、公園は台湾の人 にとってはエネルギッシュな多種多様な所なの だとつくずく感じます。
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