FORMOSA-No.40 
【1994年(平成6年)6月4日】

コンクールに多数入選! 

  本の学校にいると、夏休みなどに様々な コンクールへの応募がたくさんやってきます。 主催者の義理を立てるために学年やクラスで割 り当てて子供の意欲ややる気を無視して書かせ たりしました。ちょっとおかしいですね。
  かし、変なもので海外にいると応募の機 会が極端に少なくなり、返って子供達に応募さ せたくなるものです。台中校でも、子供達に国 語力・日本語の能力を伸ばすために各先生方が 工夫をこらしながら授業を行なっています。そ して、その力がどの程度か試してみようということで、昨年より応募に力を入れ、どんどん出 しました。
  外子女教育財団主催の『海外子女文芸作 品コンクール』というものがあります。これが 海外の日本人学校にとっては一番大きなコンク ールでしょう。我が台中校もふるって参加しま した。そして、応募総数 17231点の中から俳句 の部で喜多村麻央さんが文部大臣奨励賞という 一番の賞をいただき、本校開闢以来の快挙を成 し遂げました。また、出品数とその内容の素晴 らしさから初の『学校賞』もいただきました。
  年担任した小学部6年生も各コンクール にたくさん応募し、海外子女文芸作品(左下) では短歌・詩の部門でそれぞれ入選。また右下 の読売新聞主催・全国小中学生作文では海外応 募総数1945点の中、詩の部で優秀賞、作文の部 で佳作にそれぞれ入賞しました。また、一茶祭 りの俳句大会で3名が秀逸に入賞しました。台 湾でしか書けない作品を読んでみてください。 

 第14回海外子女文芸作品コンクール 短歌・入選

 小学部6年 佐藤 静依

  川べりで 食べるチマキに 水しぶき 龍舟比賽 端午節かな

  丸い月 見ながら食べる 月餅に   先祖を思う 今日は中秋

 小学部6年 川島ひとみ

  台湾は 春夏秋冬 果物が 市場にあふれ 味競い合う

  台湾に 来たら一度は 見てください それはバイクの 五人乗り 

 第14回海外子女文芸作品コンクール 詩・入選

   台湾の光   小学部6年 酒川 玲奈

  私は今、台湾の光を浴びています
 
 台湾の光が
 
 あなたに私に降り注ぐ
 
 もし、私があの太陽のように輝けたなら
 
 しょんぼりしている人を
 
 照らせてあげられるのに
 
 あのまぶしい太陽の中に
 
 何があるのだろう
 
 私は思う
 
 台湾の人達の優しい笑顔が
 
 太陽に反射したのだろうと
 
 太陽の光を浴びると
 
 いじめられた人もさみしい人も
 
 みんなみんな
 
 明るくなれる
 
 心がなごむ
 
 だから、私は台湾の光が好き
 
 私は今、
 台湾の光を体に心に浴びています

読売新聞主催 第43回全国小中学生作文コンクール詩優秀賞

  マンゴー色の夕ぐれ   小学部6年 片岡 暖佳

  太陽がマンゴー色に変わり
 
 はるか向こうの東シナ海に沈んで行く
 
 ナガサキアゲハが
 
 私の頭上を越えて飛んで行った
 
 ナガサキアゲハは
 
 沈んで行く太陽を
 
 必死に追いかけるように
 
 黒く輝く羽根をはばたかせ
 
 飛んで行った
 
 ナガサキアゲハが
 
 どんどん小さくなっていく
 
 一体、太陽に何を知らせるために
 
 あんなにがんばって
 
 飛んで行ったのだろう
 
 心地良い風が
 
 私の泳ぐプールにかすかにそよぎ
 
 プール一面に静かな波を作っている
 
 知らぬ間に
 
 太陽は半分が東シナ海に沈んでいる
 
 ナガサキアゲハはまだ飛んでいる
 
 台湾の夏は始まったばかりだ
 
 これからが太陽との本当の戦いだ 

 炎天寺一茶まつり俳句大会 秀逸入賞

 小学部6年 川島ひとみ   爆竹が 響いて消える 暑さかな

 小学部6年 萩生田知樹   花燃えて 台湾の夏 極彩色

 小学部6年 檜山 貴史   晴れわたる 玉山の峰 空高し

地球に学ぶ 17231点  作文・詩・短歌・俳句

読売新聞 海外の部 1945点 作文・詩

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