牛肉の部位のお勉強 2007.12.21更新
精肉卸・焼肉屋さんのたくさんの方々にご指摘いただいたり教えてもらったり本当にありがとうございます。 |
精肉部(食肉小売品質基準9部位)
● | 部位の名前 | 別名 | 特徴 | |
1 | かた | 関西名:うで | やや固めの脂肪の少ない赤身。 | |
2 | 肩ロース | 関西名:クラシタ |
やわらかく風味があり、サシの入りが良い特選ロースなどに使用 |
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3 | リブロース | ● | ロースの真ん中の最も厚い部分。脂肪多く霜降りになりやすく見栄えも良い。柔らかく脂の濃厚な旨みがある濃厚な旨みがある。キメ細かく、肉自体の風味をもっとも堪能できる部位 | |
4 | サーロイン(ヘレ下) | ● | いわゆる牛肉の最上級部位。ステーキ肉。 | |
5 | ヒレ(ヘレ) | ● | もっとも柔らかな部位。中央の肉厚が最高 | |
6 | バラ | かたばら | 関西名:うでばら 前バラ |
バラを大きく分けると前バラとトモバラに分かれる。この前バラの別名が肩バラです。もっと分類するとブリスケ・三角に分けれる肩バラは歩留り悪い |
ともばら | 関西名:ともばら | 牛の後ろ足に近い部位でカルビとして一般的に良く使われている。主に外バラと中バラに分かれる。 | ||
7 | もも | うちもも | 関西名:うちひら | ウタモモ・小モモ(赤身)カブリ 関西の焼肉屋ではほとんど使われていない。ユッケ用に多少使われている程度。 |
しんたま | 関西名:まる | まるかめ(関東名はカメノコ)、カブリ、ひうち(関東名はともさんかく)まるしん(関東名はしんしん)に分かれる。まるかめ→赤身、ひうち→サシ入りやすく焼肉用に向く、私個人としては大好きな部位です。カブリ→モモ焼肉になります。安い焼肉屋やスーパーではカルビやロースとして売ってることも・・・ | ||
8 | そともも | 関西名:そとひら | かたいのでスライスしてしゃぶしゃぶやすき焼き切り落としでいただく。シキンボハバキ・ナカニク・センボンに分かれる 関西の焼肉屋ではほとんど使われていない。 |
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9 | ランプ | 関西名:いちぼ、ラム らむしん、らんぼそう |
ももの肉のやわらかい部位。ユッケや牛肉のタタキ・刺身など生食でも使われる |
精肉部(その他)
部位の名前 | 別名 | 特徴 |
ハネシタ | ザブトン | クラシタの下の部分で別名ザブトン。上ロースとして出すところも・・・ |
ロース芯 | ● | 肩ロースの中にもあるが厳密に言うとリブロースの中の芯を指す。 |
ブリスケ | コーネ | 固く主にスライスして提供するところが多い。店によってはユッケで出すところも・・・広島の方ではコウネやコーネ(炎の肉という意味)と呼ぶ店もある。但し熊本ではコーネは馬のたてがみを指します。 |
三角バラ |
● |
肩バラの中に含まれる。サシが入りやすく上〜特上カルビとして使用。バラの中の王様。一番旨い部分。第1〜6肋骨の部分を三角形に切った形を表わしています。 |
中落ちカルビ | ● | アバラのお肉。脂肪と良質の肉質が折り重なった中落ち部分 |
ショボリ | ● | バラ肉の一部 |
ゲタ |
● | 肋骨の骨と骨の間の肉、中落ちの部分をゲタとも呼びます。 |
ゲタカルビ | ● | バラ部分の骨と骨にはさまっているところ。骨の周りについている肉なので柔らかい。1頭から少量しかとれない。 |
ミスジ | ● | 肩甲骨の下あたりの肉で、素晴らしい霜降りに肉の甘みが堪能できる。芸術的。1頭で2kgぐらいしかない。 深みや味を噛み締めれる。お上品なセレブなお肉。 |
クリ | ● |
肩肉の一部のミスジとつながる部分。別名「ウデ三角」栗の形に似ているのでこの名がついた。やわらかい赤身のお肉。
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ヒウチ | ● | 牛モモのシンタマの一部。霜降り多く味わい深くとてもやわらかい部位 |
ウデ |
● |
関東弁では肩になります。肩というとウデまで入ります。韓国語で「アプタリ」。ミスジ、くり、フケ、うでに分割されます。に分かれる。関西ではあまり馴染みがない。しゃぶしゃぶ用にスライスされるのが一般的 |
うでチマキ |
● | 関東弁での表記はすね肉 手首のくるぶしから、ひじまでの部分で、 五月の節句の時の粽の様な、形から、そう呼ばれます。 |
ロース |
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ともロース(ロース)、カブリ、ゲタ、リブ、サーロインに分かれます。 |
ラム尻 |
● | ロースの一番ももよりの部分 |
カブリ | ● | リブロースの中でも背の部分 |
カルビ |
バラ | アバラと同様・脂身の多い部位韓国語で「カルビ」はアバラ肉のこと。但しバラも「カルビ」と呼ぶのでダブります。 |
骨付きカルビ | ● | アバラ骨付きのアバラ肉はさみで焼いてから切る |
ナカバラ |
● |
カルビとして使用。さらに小分けして中バラ、だれバラ、ゲタ、フケ、プレート、カイノミに分けます。 |
ソトバラ |
● |
カルビとして使用。ともばら、ナーベル、だれバラ、ゲタ、フケ、フランケンに分かれます。 |
カイノミ | ● | 上カルビとして使用。中バラについている。 |
ササニク | ● | 上カルビとして使用 |
アバラ | ● | 牛のあばら骨のまわりの肉 |
マルシン | ● | 牛モモのシンタマの一部。肉刺し、ユッケに最適 |
トンビ |
● | カタの一部。ユッケに最適。 |
イチボ | ランプ | お尻の先の部分の赤身肉、ランプのこと |
ランイチ |
● |
ランボン・ランナカ→赤身ベラ・イチボに分かれる |
Tボーンステーキ |
● | 骨の周りのサーロインとヒレ肉が一枚にくっついているステーキ部位 |
カッパ |
● | バラの上の赤すじ。ともばら上部についてる薄い筋肉 |
アカガッパ |
● |
アバラの肉のやや骨よりの肉 |
内臓肉(ホルモン)
部位の名前 | 別名 | 特徴 |
メガネ |
骨盤近くについているお肉で、味はハラミに似ている。 | |
スネ | 関西名:ちまき | ふくらはぎの部分。色合いが濃い赤身の部位。筋が多く硬い。 筋が多いが、じっくり煮込むと濃い味が出る、色合いの濃い、赤身肉。 |
キモ |
レバー |
牛の肝臓、繊維質が多い。牛の状態で赤、黄、黒っぽいものに分かれます。 |
モチギモ |
● | 黄色い脂肪肝の物。 |
ココロ |
心臓、ハツ、ハート |
心臓。牛の心臓をハツ、豚の心臓をハツと呼び分ける人もいるそうです。刺身で食べると美味。ドイツ語表記の店だと「ヘルツ」と言われているそう。 |
ハツモト | ● | 下行大動脈 |
アブシン |
● | 脂つきの心臓です。 |
マメ |
● |
腎臓(レバーのような食感) |
プップギ・フワ・フク |
● |
肺(ヤオギモト同じ)肉版のマショマロみたいにフワッとした感触です。 |
ヤオギモ | ● | 肺(プップギと同じ) |
ミノ |
● |
第一胃袋。広島の方では白肉というところもある。ええ肉は半生でもいける。医学用語では、瘤胃牛が食べた穀物を破砕するのが役割です。 |
ミノサンド | 脂ミノ | 骨の膜の中の脂がはさまってるミノ。 |
ハチノス |
● |
第二胃袋(見た目が蜂の巣に似ている) |
ハチグリ | ● | 胃の一つのハチノスの身の厚い部分。ハチノスグリグリを略してハチグリ。 |
センマイ |
● |
第三胃袋 |
ギアラ |
赤センマイ |
第四胃袋 |
赤センマイ | ギアラ | 第四胃袋(ギアラと同じ)人間の胃と同じような役割を果たし、消化酵素が豊富です。 チーズを作る際に、この酵素を用いられる事もあるそうです。 医学用語では、皺胃、そのまんま、シワだらけです。 |
ヤン |
● |
第三胃袋と第四胃袋のつなぎ目の肉厚部。ハチノスの上についているコブのようなところ |
シマチョウ |
テッチャン、大腸、大轍 |
テッチャンと同じ。東京ではホルモンと頼むと=シマチョウが出てくる店もある。大腸の中の特に柔らかい稀少性の高い部分 |
テッチャン |
シマチョウ、大腸、大轍 |
シマチョウと同じ(ホルモンと総称して呼ぶ店もある)大腸の中の特に柔らかい稀少性の高い部分。朝鮮語でテッチャン、見た目の形を表わして、しま腸とも呼ばれます。肛門に近い直腸部分はかなり肉厚ですが、少し硬いです。テッポウや、ケツと、呼ぶ方もいます。 |
小腸(コプチャン・ホソ) |
コプチャン、ホソ、ヒモ、小轍 | あんまり関西では、焼肉で見かけませんが、関東では、ホルモンで出されます。 安価で、脂がたっぷり付いて身が薄く、ヒモ腸とも呼ばれます。 こてっちゃんは、登録商標名ですが、以前は、この部分を多く用い (現在では、、バラエティーミートが原材料と、表記されています) |
直腸 | ● | 直腸の部位。テッポウとも言われる |
丸腸 | ● | ホソ・ヒモと呼ばれていることもある。小腸の一部。脂が腸で包まれているような感じのホルモン。脂の甘さがある。 |
コブクロ |
● |
子宮、焼肉屋では99%ぐらいは豚を出す。牛は固くて食べれるものではない。韓国語では「センシッキ」コブクロのタタキなどがある。牛の物は入手が難しく、鮮度面で流通が難しいようです |
ハラミ・サガリ |
● |
横隔膜。インサイド・アウトサイドの部位や地域によって呼び方が変わる。正式にはアウトサイドスカート(隔膜)がハラミ。正式にはハンギングテンダーがサガリ。このハンギングテンダーは横隔膜(ハラミ)からぶら下ってるものでぶら下ってるからサガリと呼ばれるようです。赤身の肉だが内臓扱い。肺を支える部位で卸すと肺と一緒に引っ付いてくるので内臓扱いになっている。横隔膜を韓国語で「アンチャンサル」 |
ハラミスジ | ● | ハラミの肉の周辺についているスジ肉 |
キソク | ● | 横隔膜(ハラミ・サガリと同様)関西ではあまりこの呼び方はしないが中国・広島の方では時々見かける。 |
ブレンズ | ● | 脳。BSE対策の特定危険部位なので現在は食べれません。 |
タン |
● |
舌。副生物・上タンは根部分で先端は並タン。英語でもタン |
タンツラ | ● | タンの付け根 |
タンステーキ | ● | 舌の根っこの部分。分厚いタンの王道。よく焼いて食べる方が旨い。 |
タンスジ | ● | タンの下りの部分の赤身のスジ |
ツラミ |
ホホ肉 天肉(京都で多い呼称) |
頬肉。焼肉屋に業者から持ってくるときには頭から頬にかけて持ってくる。これをあわせて地域によって頭肉とかカシラニクとかツラミ、ツラ、頬肉と言う。韓国語で「テガリ」タンの付け根の部分と、顔面の部分が一緒になっていますが 味や肉質は大きく違い一般的には、ホッパ(ほっぺた)の部分が良とされます。 |
ビンタ | ● | 牛の頬は2種類あって1頭で1Kgも取れない珍肉。 |
カシラ | ● | こめかみと頬 |
アギ | ● | 顎肉。歯ごたえあり。噛めば噛むほど味わい深い |
ミミカブ |
ミミクリ |
耳の付け根。コメカミ |
キモグレンス | ● | 脂肪肝。レバーの横についてる脂の塊。 ただし、牛のリンパ腺という説もあります |
ツラグレンス | ● | ツラミのまわりの脂身 |
アギ |
● |
アゴの部分 |
ウルテ |
● |
気管の軟骨 |
ノドスジ | ● | 食道管 |
フエガラミ | ● | 気管 |
タケ | ● | 心臓に近い動脈 |
チチカブ | ● | 乳房 |
コリコリ |
フエ、タケノコ | 牛の大動脈、鶴橋ではコリコリ、南大阪ではフエ、神戸に近づくとタケノコと呼ばれたりします。 |
ミズノミ |
ミズミノ | 食道の周りの部分 |
アキレス |
● |
アキレス腱 |
テール |
● |
尻尾 |
ヒモ |
● |
盲腸。但し豚はヒモは小腸の事を言う。韓国語で「メンチャン」ヒモは厳密に言うと小腸で出されているところもあるが回腸遠位部のヒモの一部、盲腸との接合部から2メートル程度の部位はBSE対策の特定危険部位なので現在は食べれません。 |
クダ | ● | 心臓の根元・空洞になっている管コリコリした食感 |
テッポウ | ● | 直腸。コリコリした食感。韓国語で「チッチャン」 |
チレ | タチギモ | 牛の脾臓・レバーよりきめ細やか |
脳みそ |
● | 稀少部位・白子のような舌触り。刺身や天麩羅でも美味。韓国語で「ネエ」。2001年秋にBSE一頭目が発見されてからは感染危険部位に指定され流通できなくなり現在では食べられなくなりました。 |
脊髄 |
セキズイ | 脊髄の部分。白子のような食感。刺身としてセキフェで食べたり湯引きでポン酢と食べても旨い。韓国語で「チョッス」焼いてもジュルッとしていて美味しい。管がついたまま出てくる店もある。BSE対策の特定危険部位なので現在は食べれません。 |
ハラアブラ | ● | 胃腸周辺脂肪 |
ノドシビレ | ● | 胸腺 |
シビレ | ● | 白いキモ・白子のような食感。関東ではシビレと言われてます。ただ、牛の胸腺と膵臓のどちらかを呼ぶ事があってどっちが正しいのか焼肉屋さんに聞いても真実はわからないんです。知ってる方教えてください。 |
リードボー |
● | 成長ホルモン(フランス料理などにも使われる)牛の健康状態や老若によってついてない牛もいる必ずしも取れる部位ではないだけに稀少口の中でどろっとまったりする独特な食感。仔牛の胸腺や膵臓を指します。シビレの子供版と言ったらいいのかな?! |
アゴ | アギ | アギと同じ、牛の顎 |
ネクタイ・ネック | ● | 食道のまわりを巻いてる部位。 |
リードボー | ● | 胸栓。子牛にしかない。牛の健康状態によってついてるついてないがあるので超希少な部位。フランス料理などで調理されるが、焼肉では塩で食べると脂がジューシーで口の中でとろける。しっかり焼いて食べる。超うま部位。 |
ナンコツ | ● | 骨 |
アキレス |
● | アキレス腱 |