Witch & Wizard
魔女&魔法使いを気の向くままに描き(書き)散らかす。「…ミネルバ。まさか、我が輩もいっしょに…?」
戸口でくるりと振り返った魔女は「もちろんです。」と、笑い、引きつった顔の魔法使いの腕をとった。
「あなたもたまには日の光をたっぷり浴びる必要があると思うわ。」
…たしかに、それはそうかもしれないが…。
意気揚々と彼女は私の前を歩く。
背の高さからすると明らかに私の方が歩幅は広い筈なのだが、こちらも必死になって追いかけないと置いて行かれそうな速度で廊下を進んでいく。
「日を浴びるなら、庭でお茶でもすればよろしい。
そちらの方が魔法使いらしいとは思いませんか?」
「まあ、それも一つの方法ではありますわね。
でも、今回は別です!だいたい以前からお話ししてあったでしょう?」
喋る速度も上がっている。
ふと、我が輩は彼女が両手に持っている物に気がついた。
広がった筒のような…、これはまさか、まさか?
校舎の外に出るとミネルバは足を止め、チケットを差し出してきた。
「さあ、セルブス。ポートキーに触ってちょうだいな。
入場制限があるから、このチケットがなくては会場には入れませんよ。」
「はぁ…。」
「用意はいいかしら?」
彼女はとってもうれしそうだ。
ぐるぐると視界が回り始め、身体が空を飛ぶ…
到着すると同時に周囲から興奮したざわめきや歓声が聞こえた来た。
横を見るとミネルバも興奮した様子で、手に持った筒を振っている。
目の前には広々としたクイディッチのコートが見える。
翻っている旗はイングランドチームの物と…どこかの国の物だ。
「あー…ミネルバ?」
私の呼びかけに気づいた彼女は手に持っていた筒を一つ渡してくれた。
「…。」
「さぁ、楽しみましょうセルブス。
応援グッズは貴方の物も買って置いたから大丈夫ですよ。」
筒以外にも手旗やら、光る棒のような物やらを次々に手渡されて我が輩の膝の上はいっぱいいっぱいになった。
何が大丈夫なのか…。
試合開始のホーンが鳴り響く。
憮然とした表情のままの私の頭にポスッとイングランドカラーの帽子が落ちてきた。
「私は帽子は被っていますからね、それは貴方用ですね。
メガホンの用意はいいかしら?
今日はグリフィンドールもスリザリンも関係ありませんよ。
思いっきりよく、イングランドチームを応援しましょう!さあ、セルブス!」
…わかりました。応援しましょう。
そして試合が終わったらエールでも飲みに行きましょう。
END
つれってってと言うか、連れて行かれるお話しです。
試合中盤にミネルバが横を確認すると意外にノリノリで応援してると笑えます。
「私は、実はしょうが入りのお茶はそんなに得意ではなかったのですよ。」
その夜突然私室を訪れたゴーズトは陰鬱な声で私にそう告げた。
私は、私はあまりに驚きすぎてなんと言って良いのかわからぬままに戸口に漂う薄闇色の亡霊を見つめていた。
でも…と彼は続ける。
「貴女とのお茶の時間は、とても暖かい物でした。他では得難い物でした…。」
自分を表現することを苦手とする彼がこのことを告げるためだけにこの場に現れてくれたであろう事は容易に察することができた。
ここ、ホグワーツは彼にとって一生のほとんどを過ごした地ではあったが、心穏やかに過ごせる場所ではなかったことを私は十分に知っていたからだ。
「セブルス…。」
久々に口にするその名前に胸の奥が苦しい。
「泣かないでいただきたい、ミネルバ。」
「ええ…、ええ…でも…。」
震える指で目頭を押さえても、涙はこぼれ落ちてくる。止めることなどできはしない。
おぼろに霞んだ手が涙の伝う頬を包む。
「泣かないでいただきたいのだ。」
もう一度そう告げるとセブルス・スネイプのゴーストは闇に飲まれるようにグルフィンドール寮から消え失せた。
映画版の彼女は超ラブリー!ルーナをいじめる寮生にはチョップをくれてやりたい!全然関係ないけど、ルーナのパパの雑誌売れているのか!?