とんび式超簡単ニッケル水素電池用放電器



 デジカメ用としてニッケル水素電池を使用しておられる方は多いと思います。ニッケル水素電池はニッケルカドミウム電池に比べてメモリ効果は小さいものの、しばらく使用しているとメモリ効果により容量がだんだん小さくなってきます。そんなときにこの放電器を使って放電することによって電池の容量を回復させることが出来ます。(リフレッシュ)
 原理はいたって簡単です。シリコンダイオードと抵抗器を介して放電させるだけです。単に抵抗を介して放電させるだけではいつの間にか放電しすぎて(過放電)電池の寿命が大幅に短くなることがありますが、この放電器では直列にシリコンダイオードを入れて0.7ボルト以下に放電しないようにしてあります。但し、シリコンダイオードを利用した過放電防止装置は完璧なものではないので数日間も放電しっぱなしにしておくと放電しすぎることもあります。放電しっぱなしでまる一日以上は放置しないで下さい。
 部品は以下の通りです。これをデジカメに入れる電池の本数分購入します。通常は4本が多いでしょうから4セット購入して下さい。

  1. 単三用電池ホルダー               電池を入れる白い部品
  2. シリコンダイオード(整流用、100V、1A)   小さな丸い部品(黒いものも多い)
  3. 1オーム、1Wの金属皮膜抵抗         赤い部品

  4セット分で1000円以下で購入できると思います。

作成法
 写真を見て同じように作成します。シリコンダイオードには極性がありますので必ず順方向に接続して下さい。逆方向に接続すると全く放電できません。ハンダゴテを握ったことのある人なら10分もあれば出来るでしょう。

使用法
 通常の使用法で使用を終わったニッケル水素電池をホルダーにセットします。1分ほど経つと抵抗やシリコンダイオードが熱を持ってきます。やけどをするほどではないでしょうが気をつけて下さい。熱の発生が終わって抵抗が室温になるまで放電させます。通常1〜3時間で放電が完了します。放電が完了すれば後は普通に充電して下さい。
ニッケル水素電池は通常の使用法で10回も使用するとかなり容量が低下してきますので5〜6回使えば放電器で放電させると良好な状態で使用することが出来ます。

簡単に出来ますので是非試して下さい。但し、事故等があっとしても責任は持ちかねますので自己責任で実施して下さい。不明な点はとんびまでご連絡下さい。