ちあき語録

TV番組などでは、トークが大の苦手だったちあきさん。そんなちあきさんの発言集です。
ちあきさんの意外な一面が見えてくるかも。


TOPページへ





’07.11.13 UP

*1981年、およそ3年半ぶりとなるアルバム『それぞれのテーブル』を発表した際の、ちあきさんのインタビュー記事より。

(結婚当時)引退するなんて言った覚えはないんです。急にレコード会社を辞めたり結婚したり。昔からとっぴなところがあって、“どうしたの?”って言われることが多かったの。新婚気分を味わおうと、ちょっと休んだのが引退ととられてしまったみたい。いつもいつもヒットを出さなければいけない、という思いの中で歌うのはイヤです。たとえ人前で歌えなくても私は歌っていたい。好きだから歌っていたいと思います。
(週刊文春 1981年12月24日号)

みなさんにカムバックだととられてるでしょ?でも、月に4回くらいはクラブで歌ってたんです。けっして歌をまったくやめてたわけじゃないんです。ただ「喝采」でレコード大賞もらったでしょう。ジンクスっていうんですか。以来、あれ以上のヒット曲は出ないんです。ヒット曲が出ないとあせるし、プレッシャーに押しつぶされそうになってたんですね。すると歌を好きで歌っているのかどうかも分からなくなってきましてね。この辺で、そういう活動からも一度離れてみようかと思ったんです。それに結婚もしましたし。なにせ初めてのことでしたから、両立は無理じゃないかと考え、お休みしてたんです。そしてゆっくりと「歌手・ちあきなおみ」を見つめなおしました。やっぱり歌が好きなことが分かり嬉しかったし、離れてみてよかったなあと思います。
(週刊大衆 1982年月1月25日号)


■1978年の結婚時、「家庭と仕事は両立できないので歌は当分休みます」と宣言したちあきさん。
 一部マスコミには「引退宣言」と捉えられてしまいましたが、あくまで「休業」宣言。しかし、一方では突然の結婚が
 周囲に波紋を投げかけ、結果的に芸能界の表舞台での活動からは離れざるを得なくなったちあきさんでもありました。
 しかし、結婚直後の1978年はもちろんの事、翌1979年もクラブやライブハウスでのステージ活動は続けており、
 実際は芸能活動を継続させていました。
 そして結婚から2年後の1980年には女優としてテレビ出演を再開し表舞台に復帰、同時期には映画の主題歌も発表。
 さらに翌1981年には3年半ぶりとなるアルバムを発表し、歌手業と女優業をちあきさんのペースで並行させていたのでした。
 結婚からアルバム発表までの地道な芸能活動の間、「歌」への思いを再確認し、その後は一層独自の路線を歩んだ
 ちあきさんなのでした。




’06.2.25 UP

*NHK『歌謡パレード’88』の9月のオリジナルソングとして、シングルリリース前に
 「紅とんぼ」を毎回披露。その歌い納めの回の、歌前のちあきさんのMC。



本当に素敵な歌に巡り合えて幸せです。
この番組では、今日でこの歌を「店じまい」させていただきますけど、私(わたくし)の心の中の
‘ちあき’というお店では、これからもいつまでも歌わせていただきたいと思っております。
私が何気なく歌っていると、お客様がふらっと入ってきて一緒に歌ってくださる…

『あのお店に行くと、‘ちあき’という女が好きな歌を好きなときに歌っているよ』

…そんな風にして歌っていきたいと思っております。
他には何にもないけれど、‘ちあき’の歌だけはあるお店。
これからもどうぞごひいきに。よろしくお願いいたします。

(歌謡パレード’88・・・’88.9.20 OAより)


■「ちあき」という名前のお店の開店を、気長にいつまでも待っています。
  たとえそのお店が二度と開かなくとも。




’05.4.16 UP

「用事がなければ家に1週間でも2週間でもずーっと居るタイプですから。
外に出るって事がダメなんです。お化粧するのが面倒くさいんです。
あたしお化粧取ったら別人28号ですから(笑)」




(華麗にAH!SO・・・’92.1.24 OAより)


■ちあきさん、ドラマなどでは結構すっぴんに近いお顔を披露していました。
  ちあきさん曰く、歌う時のメイク、特につけまつ毛は気合を入れるためにも、無くてはならないアイテムだったそうです。



’03.1.23 UP

*その回のNHK『歌謡パレード’88』は「日頃演歌を歌う歌手57人が選ぶ‘演歌 ベスト20’」という企画。

杉浦圭子アナ(NHK) 
「今夜ご出演いただいているみなさんにはもちろんアンケートにご協力いただいているんですけど、
(これまで発表した)16曲の中にみなさんが選んだ曲は入っていますか?」

細川たかし
「私は第20位に『ああ上野駅』が入っていますね」

杉浦アナ
「どういう訳でお選びになったんですか?」

細川
「私が(出身地の)真狩村から(笑)・・・この美少年が(会場・笑)札幌に出て行く夜行列車の・・・」

と、ここで細川が突然『ああ上野駅』を、調子よく一節歌い出す。
会場の観客と共に隣りに立っていたちあきも左手で顔を覆い笑い出す。
そして細川と顔を見合わせお互いにニッコリ。




杉浦アナ
「ちあきさんはいかがでしょうか?」

ちあき
「私は『船頭小唄』と『柿の木坂の家』っていうのが入っています。
これ、私、あのぅ・・・やっぱり、叙情歌っていうのが好きなんですね。
日本の情景とか人の心とか、そういうものが浮かんでくるような、そんな歌だったと思います」


(歌謡パレード’88・・・’88.8.2 OAより)



■そういえばちあきさん、コンサートや他のTV出演でも「叙情歌」という言葉を時々口にしていました。
  ちあきさん、特にこの時期はTV出演のたびに船村徹作品を中心とする「演歌」と呼ばれるジャンルを歌っていましたが
  それはちあきさんが「あまり好きではない(とされる)演歌」を歌っていたのではなく、「好きな叙情歌」を歌っていたんですね。



’01.5.23 UP

(レコード大賞の受賞シーンをダイジェストで見た後)

いや〜、なつかしいですけど・・・
このあとにどういうものを歌おうかなあなんて思ってる時に
アマリア・ロドリゲスさんの1枚のレコードをいただきまして
なんか日本の歌と似てるなあ、という印象を持ったんですけど
たまたま今年アマリア(ロドリゲス)さんにお会いするチャンスがあって・・・
で、もっとファドをよく知りたいなあっていう気がおきまして
それで、リスボン、ポルトガルを訪れたんです。


〜中略〜



ポルトガルのいろいろな場所を尋ね、いろいろな人と出会いました。
体に汗して働く人たちとか、海でご主人を無くした人たち
貧しさを跳ね返し、たくましく生きる人たち
みなそれぞれ喜びや悲しみ辛さを持っていると思います。
言葉は判らなくても、身振り、手振り、表情で感じることが出来ました。
そういう心を歌ったのがファドじゃないかと思います。
わたくしも生活に困ったことや仕事に行き詰まって悩んだことなど
いろいろあります。
ですから、ファドに歌われている人の心がとてもわかる気がします。
そういう心を歌で表現するのは、日本もポルトガルも同じなのではないでしょうか。

(ちあき、「霧笛」を歌う)

〜テロップ中略〜


(歌のあと、テロップで)

『様々な人の気持を素直に歌い共感を与える歌手でありたいと思います。ちあきなおみ』

(地球浪漫 ’86.9.20 OAより)


■ちあきさんの言葉どおり、ちあきさんの歌は聴く人すべてに歌の中の主人公を容易にイメージさせ、その世界に誘(いざな)ってくれました。



’00.9.4 UP

杉浦圭子アナ(NHK) 「名曲とは何か?みなさんに一言ずつ伺いたいと思います」



石川さゆり  「思わず口にふっと出てくるような歌だと思います」

森進一   「歌い継がれる歌」

五木ひろし  「人に感動を与える歌」

ちあき  「いつ聴いても新鮮な歌」


(歌謡パレード’88・・・’88.11.29 OAより)


■ちあきさんが新鮮だと感じた過去の名曲は、ちあきさん自身の手で新しい命が吹き込まれ、聴く者にも新鮮な感動を与えました。



’00.7.6 UP

故・逸見政孝さん 「ちあきさんは美川さんみたいに性格がきつくないから・・・。ほんのり・・・こう、包むような感じですよ。」

ちあき (笑いながら)「見た目だけじゃわかんないですよ〜・・・。
     (ちょっと小声で)私・・・底意地悪いから。」



(夜もいっしょうけんめい・・・’91.11.6 OAより)


■小声で「底意地悪いから」とささやくちあきさん、『タンスにゴン』のCMで見せるしたたかさといたずらっぽさが同居した、可愛いお顔でした。



’00.6.17 UP

「本当の歌が歌えるのは、これからの年代じゃないかって思っています。
そのためにも、いい歌を歌うために、いろいろなことに挑戦し続けていきたい、
そう思っています」



(すばらしき仲間 U・・・’89.3.12 OAより)


■その時、ちあきさんは41歳。その後、それまでのCM、ドラマ出演に加え、ビリー・ホリデイを演じるミュージカルにも挑戦。
  それらで培ったものを歌に取り入れ、マイペースに歌い続けると誰もが信じて疑いませんでしたが・・・。




’00.6.17 UP

故・逸見政孝さん 「TVをご覧になってる以外は、家の中でなにをやってらっしゃるんですか?」

ちあき   「そうですねえ・・・洗濯機が回ってんのを見てたりとか・・・」

逸見さん    「ちょっと待ってくださいよ。洗濯機が回ってんのを見るだけなんですか?」

ちあき   「そうですねえ。わりと、入れた物がこう・・・黄色い入れた物とか、どういうふうに
       回るんだろうか、とか思いながら・・・。どうしても最後まで見ちゃうんですね」

モト冬樹  「学者タイプですね(笑)」

逸見さん  「時間があるんですね(爆)」



(夜もいっしょうけんめい・・・’91.11.6 OAより)


■洗濯機を覗き込んでいるちあきさんの姿、なぜだか安易に想像できませんか?(笑)



’00.5.28 UP

故・逸見政孝さん 「昔、3時のあなたで共演したことがあるんですよ。」

ちあき  「もっとこう、太ってらした頃で・・・。
     (逸見さんの顔を見ながら)すっかり今は、ねえ・・・変わり果てて。」



(夜もいっしょうけんめい・・・’91.11.6 OAより)


■確かに昔は丸々していた逸見さん。軽く突っ込んだつもりのちあきさんでしたが、しゃれにならなかった・・・合掌。