もうひとりの私

1972年12月10日発売
(LP)JDX-94


(A)
別れの一本杉
なみだ船
新宿情話
夜が笑ってる
おんなの宿
雨の夜あなたは帰る(2)

(B)
柿の木坂の家
あの娘が泣いてる波止場
わが恋
どうせ拾った恋だもの
王将
志津子


1972年のシングル曲「禁じられた恋の島」で制作に加わり、続く「喝采」からちあきさんのディレクターとなった東元晃氏は、その後ちあきさんが1992年に休業するまで、そして休業後もちあきさんの様々な企画盤やテレビ特集番組に至るまで、音楽的サポートを続けました。その東元氏が<ちあきの多才な面を多くの人に知ってもらいたい>と企画した、作曲家・船村徹の作品集です。

このアルバムでカバーした作品は、その発表当時は<流行歌>と呼ばれていましたが、ちあきさんがカバーした頃には<演歌>と呼ばれるようになっていたそうです。ちあきさん自身、船村先生の作品は好きな作品が多いと公言していましたが、ちあきさんはそれら<演歌>とは呼ばず<叙情歌>や<流行歌>と呼んでいました。
ちあきさんが歌うそれらの歌は業界やファンの間で評判が高く、その実力は密かに知られていました。レコーディングには船村先生も立会い、その出来には満足したといいます。

残念ながらこのアルバムはヒットには至りませんでしたが、この取り組みが数年後の船村先生作品による「さだめ川」「酒場川」「矢切の渡し」、そして「紅とんぼ」につながる事となりました。

このアルバムを軸にして、何度かCDで編集盤が発売された後、2004年10月にボーナス・トラックを含む形でめでたく完全復刻されました。