車両盗難 損保たまらん
愛知県内の自動車盗難の急増で,被害者に保険金を支払う損害保険会社が悲鳴を上げている.

1998年度の保険金支払額は22億円余と,3年間で約5倍に.件数,支払額ともに東京都を抜き,大阪府に次ぐ全国2位の不名誉な記録となっている.
 狙われるのは主に高級車だが,国内メーカーの盗難対策は一部車種にとどまっているのが現状.

名古屋支部によると,件数は前年比2倍の約1200件,支払額は2.2倍の約18億円に膨らんだ.98年度はさらに増え,1944件,22億2400万円.1件当たりの支払額も95年度の67万円から,98年度は114万円に上がっており「高級車シフト」がくっきり表れている.

特に狙われたのがトヨタ自動車の高級車セルシオ.昨年前半は「盗難の報告があれば ほとんどがセルシオだった」と損害保険会社の担当者.ドアロックしていても被害が多発し,特に屋外の契約駐車場が狙われた.盗まれた車の多くがアジアやアフリカで売りさばかれているといい「世界中で流通しているベンツやBMWに比べて希少価値があるかららしい」(同)という.

だが「狙いは変わった」(同)という.セルシオは昨年8月の改良で,キーに登録した番号と,車のコンピューターの番号が一致しないとエンジンがかからないシステムを標準搭載したからだ.

現在の盗難対象は,トヨタのランドクルーザーやアリスト,スカイラインGTRに移っているという.いずれも高額な車で海外の人気が高い.

(途中略)損害保険会社の担当者は「高級車を持っている人に,特殊な器具でハンドルを固定してもらうなどの注意を払ってもらうしかない」と,結局は自己防衛しかないと訴えている.

中日新聞 99.9.25

Webmasterの独り言:セルシオはいい車ですから盗みたくなるのもわかりますが,公用車などを除けば,みんな汗水流してやっとの思いで買ったオーナーが多いと思います(Webmasterも含めて).
そういう大切にしている車を盗んで,手軽に大儲けしている輩,許し難いですね!
実際に盗難のあった方の憤り,くやしさは計り知れないものがあります.
マイチェン後のセルシオはいいですが(文中の昨年8月は一昨年7月の間違い?),それ以前のセルシオは新聞にもあるように自己防衛しかありませんね.
Webmasterのように純正のアラームだけだとドアを開けずにレッカー移動で倉庫にでも連れていかれたらそれまでですね. ハンドル固定式のは一番安上がりですが,いちいち装着するのが面倒でなかなか購入に踏み切れません.でもなにかしないと…….

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