HIDバーナー交換

といっても今流行の6000K<の市販バーナーへの交換ではなく,純正のバーナーをフィリップス製バーナー(多分4000K前後)へ交換しました.

30系セルシオのヘッドライトロービームのHIDバーナーはオスラム製のバーナーです.
いろんな所から見聞きするところによるとフィリップス製の方がオスラム製に比べて明るい,白いという情報が多いです.

ネットの情報は玉石混淆,間違ったものも氾濫しています(当HPも含めて)がHIDバーナーのP製とO製の違いに関してこんな面白い情報もありました(黄文字部分).



「よくオートバックスの店員が「フィリップス製の方が青白いからいいですよ」と言いますが、これは間違いです。
 →それはフィリップス製のHIDバルブの方がオスラム製よりも断然流通量が多く、時間の経過に伴って青白くなっているHIDバルブを見たために、そういうふうに思い込んでしまっているものと思われます。実際、オスラム製のバルブを国産純正HIDに積極採用しているのは三菱自動車ぐらいです。」

「純正採用されており、フィリップスからもバルブの供給を受けている「小糸製作所」という会社があるのですが、そこの担当者の話では、フィリップスよりもオスラムの方が最初から色温度が高いとのことでした。では、フィリップス製とオスラム製の特徴の違いですが、フィリップス製はオスラム製よりも「明るい」というメリットがあります。しかし、フィリップス製はオスラム製よりも寿命が短いというデメリットがあります。実は、ここがフィリップスとオスラムの大きな違いで、オスラム製はフィリップス製よりも「明るさが劣る」かわりに、フィリップス製よりも断然寿命が長いのが特徴です。」

「ヨーロッパのE基準をご存知でしょうか?純正HIDバルブシェアNo.1のフィリップス社は、HIDバルブをすべてヨーロッパで製造しており、国際規格でもあるE基準に従って製造しております。その基準によりますと、以前(平成10年後期)までは色温度に規制がなく、青白いHIDバルブを製造することができましたが、現在基準が改定され、色温度が下げられています。これは、詳しく理由は製造元担当者も不明とのことでしたが、バルブの供給を受けている小糸製作所担当者の話では、まず「青白い色は眩しい」「色温度が高いために発生する紫外線が環境によくない」「バルブを交換するとHIDの特性から装着当初は色温度が高い」などがあげられます。
 いずれにせよ、現在の新型HIDバルブは1000時間程度使用しないと青白くはならないように仕組まれています。(製造元・フィリップス担当者との話)。しかし旧型は使用200時間程度で青白くなります。実際、平成9年式や10年式の自動車に純正搭載されているHIDは純白・もしくは青白いはずです。」


まず三菱車だけではなく30系セルシオもオスラム製バーナーです.

30系セルシオの純正ロービーム,思ったほど明るくも白くもないんです.特にハイビームをHID化してからそれを強く感じます.

今回,ネットで純正バーナーの半額の値段でフィリップス製バーナーを手に入れたので片側純正(オスラム),片側フィリップス製を装着して明るさ・白さを比べてみました(フィリップス製バーナーがどの時期のものかは不明).

結果は運転席から見る景色においては差はなし.明るさも白さも同じでした.

やはり最近のHIDは色温度がさげられているのでしょうか.メーカー差というよりも製造時期で明るさ・白さに差が出てくるのでしょうか.
Prof.O氏はHIDバーナーを注文する時にわざわざアリストの純正バーナーを注文されるそうです(古い時期のバーナーが純正指定されている?).

右:30系セルシオ純正オスラム製HIDバーナー

左:フィリップス製HIDバーナー

細部の構造に違いがあります.

バーナー取り外し



バーナーに関してProf.O氏よりこんな情報をいただきました.
「バーナーを少し下向きに傾けて固定し、光量の多い上半分を焦点の中心に来るようにすると、青い色が良く出て、明るくなるって裏技話もありますが、どれも、未確認です」

HIDバーナーは上向きにより白い光,下向きにより黄色い光を出しています.
したがって水銀,キセノン等が入っているラグビーボールの上半分を焦点の中心に持ってくれば白い光がより多く反射されるということです.

バーナーの土台部分の下に半分に切ったワッシャーを両面テープでくっつけて,ライトに固定した時にバーナー自体が少し下を向くようにしました.

片側だけ施行してノーマルと比較しました.

効果
発光点が下がったため光軸は上がり,壁に映る光の境界線が少し上がりました.
しかし期待した色合い・明るさには変化はありませんでした.
バーナーの傾斜の調整でまた違ってくるかもしれません.