低燃費と低排出ガス化
- エンジンの排気量アップにより圧倒的な動力性能を引き出しつつも,エンジン・トランスミッションなどパワートレーンの損失低減やボデーの優れた空力特性化,外部可変エアコンコンプレッサーの採用などにより,従来型と同等の燃費(10・15モード燃費−8.2km/L)を実現しました。
- 暖機中の空燃比リーン化に加え,低熱容量コンパクトシングル構造エキゾーストマニホールドを採用,さらに超薄壁高セルセラミック触媒のエキゾーストマニホールド直下への搭載と点火時期制御による触媒暖機性能向上などにより,「平成12年排出ガス規制」に適合するととともに,さらに厳しい技術レベルである「平成12年基準排出75%低減レベル」(U-LEV:UltraLow
Emission Vehicles)も達成しました。
リサイクル性への配慮
- リサイクル性に優れた新TSOP材をフロントおよびリヤバンパーカバー・サイドプロテクションモールディング・ロッカーパネルモールディング・内装トリムなどに採用しました。従来のTSOP材に対して剛性と成形性をさらに高めているため,約10%の軽量化を達成しました。
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- ダッシュサイレンサーに,リサイクル防音材RSPPを採用しました。
- エンジンアンダーカバー・ラッゲージトリムなどにリサイクルPP材を活用しました。
- これまで廃棄処分または燃料のみとして使われていた自然素材ケナフを,ドアトリム・パッケージトリム基材として使用しました。
- エネルギーとしてリサイクル可能な材料であるTPO表皮・TPUパウダー材を,インストルメントパネル・ドアトリム関係の表皮類に採用しました。
ボデー多重通信システム
- BEAN(Body Electronics Area Network)の多重通信範囲を,従来のドア系(パワーウインドゥ・ドアロックなど)およびインパネ系(メーター・エアコンなど)に加えてステアリングコラム系(フロント & リヤ灯火・オーディオスイッチなど)まで拡張するとともに,各系統で必要な通信データのみを相互に共有できるゲートウェイ機能を採用することで,各機能の制御性向上と,さらなるワイヤハーネスの省線化をはかりました。
鉛・水銀フリー
- ラジエーター・ヒーターコア・エンジン本体の一部部品・フューエルタンク・ワイヤハーネス被覆材・バッテリーケーブル端子などを鉛を含まない材質とすることで,鉛使用量を従来の約1/8と大幅低減しました。
- メーターのバックライトなどを水銀を含まないものとして,水銀使用量を従来の約1/4に低減しました。