開発のねらい(快適性・使用性)

ドライバーのための装備

特徴

スマートキーシステム
運転席シート
    電動シートクッション長可変機構
    1. スイッチ操作によりシートクッション長を70mmの間で無段階に調整できるようにして,様々な体格のドライバーに対応したひざ下サポート性の確保をはかりました。
    電動デュアルランバーサポート
    1. 上下2段化されたスイッチを操作することにより,約100mm間隔で設置された上下2段のトーションバーを独立して無段階に前後調整できるようにすることで,より細かいシートバック支持力の調整を可能とし,快適性の向上をはかりました。
    スライド連動調整ヘッドレスト
    1. ドライバーの着座位置に合わせてヘッドレストの高さを自動的に調整することで,適切な頭部支持ポジションを確保し快適性の向上をはかるとともに,利便性を高めました。
    2. シートを前後にスライドさせると,メモリーシートECUにセンサーから位置データーが送られ,そのデーターをもとにモーターによって自動的にヘッドレストを所定の高さに調整します。
    3. ヘッドレスト位置は,従来と同様に任意調整もでき,その位置をメモリーしておくことも可能です,ただし,15mm以上スライド調整が行われた場合には,乗員が替わったと判断し自動的に所定の位置に移動させます。
    コンフォータブルエアシート
    1. 運転席・助手席シート下の送風ファンによりシート表面から温風・冷風を送風することで,乗員がシート表面から感じる暑さ・寒さの緩和と蒸れの低減をはかりました。
    2. モードは,インストルメントパネルに取り付けられた専用の調整ダイヤルで,冷風3段階・温風3段階・送風に切り替えることができます。

      送風構造

      順序 動 作
      1 シート下の送風ファンから,シートクッション・シートバックそれぞれに送風。
      2 送られた空気は,シートクッション・シートバックそれぞれのパッド背面に取り付けられているペルチェ素子のユニットによって加熱または冷却され,シート表面に送られる。
      3 温度調整されシート表面へ送られた空気は,パッド表側に配置されている溝を通り分配される。
      4 分配された空気は,パッド部のスラブウレタンに開けられた穴を通り不織布層でシート全体に拡散された後,表皮(革)の穴からシート表面に送り送出される。

マルチインフォメーションディスプレイ
    各種システムのウォーニングを同一ディスプレイ内に集約して文字などで表示するほか,レーダークルーズコントロールの制御状態や燃費などを表示します。
    従来よりもディスプレイ面積の大型化と各表示項目の専用スペース化を行い,さらに表示デバイスを無機エレクトリックルミネンス(EL発光素子)に変更することで,視認性の向上をはかりました。

エレクトロマルチビジョン
    ディスプレイ上にTV放送画面・エアコンやオーディオの作動・操作画面・FM多重文字放送画面・ナビゲーション画面を表示し,画面上のタッチスイッチによる操作も可能です。
    ナビゲーションモードにビルディングフロアガイドやビジュアルシティマップを採用して,より高機能化しました。
    販売店装着オプションのMONETやVICS対応機器を接続することで,さらに多くの情報を表示することが可能です。
    エレクトロマルチビジョン装着車には,グラブボックスに取り付けのマガジン式6枚DVDチェンジャーをメーカーオプションで設定,音楽CDの再生に加えてビデオCD・DVDビデオをエレクトロマルチビジョンの画面で見ることができます。また,後席用液晶カラーテレビとの組み合わせにより,後席でその映像を楽しむこともできます。

ETC(Electronic Toll Collection)システム

レーダークルーズコントロール

ゲストのための装備

特徴

リヤシート
    シートポジションメモリー機能
    1. スライドおよびヘッドレスト調整したシートポジションを,リヤドアトリムに配置された「SET」スイッチを押すことで記憶します。「SET」スイッチによるポジション記憶後に「M」スイッチを押すことで記憶させたポジションを再生することができます。
    ドア開連動リターン機能
    1. リヤドアを開くと,リヤシートを連動して後方へスライドさせ,後席乗員の乗車を容易にします。
    2. ドア開連動リターン機能のキャンセルは,リヤドアトリムに配置された「C」スイッチを押すことで行えます。なお,「C」スイッチを押すごとにオートリターン機能のキャンセルとセット(作動開始)を繰り返して行うことができます。(キャンセル状態のとき,スイッチ内のインジケーターランプが点灯します)

リヤドアウインドゥ手動サンシェード
    リヤドアウインドゥからの直射日光を遮ることで,後席乗員の快適性向上をはかりました。
    ディビジョンバーから前の部分は上下に,ディビジョンバーから後の部分は前後に,それぞれ展開・収納するものとして,操作性に配慮しました。また,格納時は視界を妨げないようスッキリと収納できる構造として,見栄えにも配慮しました。

バックウインドゥ電動サンシェード

ISOFIX対応チャイルドシード固定専用アンカー

その他の快適装備

特徴

ドアクローザー

ラッゲージ装備

エアコンディショナー
    インテリジェントスイングレジスター
    1. オートエアコン制御をもとに,センターレジスターのスインググリルの向き・角度を自動的に制御するシステムとして,快適性の向上をはかりました。

      制御内容概要

      車室内の状態 制 御 内 容
      乗車直後など,温度が高すぎるまたは低すぎるとき(初期時) 即効的な冷暖房が必要な場合にはグリルを乗員方向に向けて直接風が当たるように制御します。
      温度が安定しているとき(通常時) 自動スイング制御に移行し,徐徐に乗員に直接風が当たらないようにスイングを拡大し,その後ランダムにスイング制御を行います。
      車内への日射に偏りが発生したとき より乗員に風が当たるように,スイング角度の制御を行います。
      助手席乗員がいないとき デュアルスイッチがOFFの場合は助手席側グリルを運転席側に向けて制御します。デュアルスイッチがONの場合は助手席側グリルを初期時は後席方向へ向け,通常時に移行すると助手席乗員がいるときと同様の制御を行います。

    NOx検知機能付き内外気自動切り替えシステム
    1. 従来の内外気自動切り替えシステムでは,排気ガスなどに含まれる車室外の有害な成分のなかでHC・COなどをガス検知センサーで検知してシステム制御を行っていましたが,今回ガスを検知するセンサーにNOx検知センサーを追加して,NOx検知による内外気自動切り替え制御を可能としました。内外気自動切り替えシステムは,ガス検知センサーで検知したHC・CO・NOxの濃度をエアコンコンピューターで総合的に判断して,自動的にエアコンの吸い込み口を切り替えるとともに,内気/外気独自に風量補正を行います。
    クリーンエアフィルター
    1. 添着型活性炭を採用することにより,従来の花粉・粉塵などの粗塵(ミクロン粒子)除去機能を備えつつ,脱臭効率を従来の約8倍に高めて車室外から侵入する臭いや車室内で発生する臭いを除去することで,快適性の向上をはかりました。
    マルチモード
    1. 従来,冬場でのエンジン始動直後にエアコンのオートモードを選択していると,ウォームアップはFOOTモードで開始されていたため,センターレジスターからは風が出ず,上半身の暖房不足感がありました。この上半身暖房不足感を解消するため,今回冬場でのウォームアップ時に全吹き出し口から風を出させるマルチモードを採用しました。なお,マルチモード時でのエアコンコントロールパネルの吹き出し口モード表示はBI-LEVELとなります。
    エアピュリファイヤー連動内外気制御システム
    1. 従来の排ガス内外気自動切り替えシステムは,クリーンエアフィルターと組み合わせて外気からの排ガス進入を抑制していましたが,今回さらに内外気の切り替えとエアピュリファイヤー作動を連動させて制御を行うエアピュリファイヤー連動内外気制御システムを採用し,車室内の快適な空気質確保をはかりました。
      1. システム概要
        1. 従来のクリーンエアフィルターの防塵機能に加えて,脱臭フィルターにより外気からの排ガスの進入抑制を高めるとともに,エアピュリファイヤーが作動した際に車室外の状態によって積極的に外気または半内気状態とすることで,エアピュリファイヤーの清浄効率をアップさせます。

オーディオ