デッドニング実施編

ドアの内張を外すには左図の7つのネジを外します.

左端のエアコン通風口の中にあるネジは整備書には記載漏れ.

ドアハンドル部分はこのカバーをマイナスドライバー等でこじって外すと中にネジが.

パワーウインドウスイッチ部分は後ろ側をマイナスドライバー等で引き起こすと中にネジが.

前側は樹脂製のツメなので必ず後ろ側を.

思ったよりもサービスホールの開口部分が狭い(茶色のビニールでおおわれた部分).
剛性がいかにも高そう.

20系までに見られたスピーカーボックスはない.

以前のデッドニング時に一番難儀したのがビニールをとめているブチルゴム(接着剤)をはがず行程.
ガソリン等で溶かし,指を痛めながら取ったが,ボディー側にしっかり固着しておりなかなか取れない.

今回は新しいためかビニールと一緒にうまくはがれてくれたが一部はこのように残った.

ブチルゴムをはがす方法で一番いいのはガムテープをブチルゴムに押しつけておいて,ベリベリとはがす方法.

これだと簡単にはがれる.

ドアのウエザーストリップ交換の時にもこれは使える.

純正スピーカー

汎用スピーカーと少し違って,コーン部分が前面に出ている.

またスピーカー周囲の前面も盛り上がっている.
このお陰でスピーカーから出た音がドア内張とドアインナーパネルの間に逃げるのを防止している.

実はデッドニングでこの音漏れ防止施工もするのだが,セルシオは純正ですでに加工済み.

サービスホールからアウターパネルを見た図.

純正ですでにアウターパネルに制振パネルが貼ってあった.

ここにもすでに貼ってあった.

スピーカー取り付け部.

ここには制振シート,吸音材はなかった.

中央のバーはサイドインパクトビーム.

アウターパネル全面に制振シートを貼り,スピーカーの背面は吸音シートを貼る.

吸音シートは,スピーカーからは前面に音が出るが,後ろにも音が出て,それがドアのアウターパネルに乱反射するのを防ぐためのもの.

完成図.

サービスホール以外にも制振シートを貼ってある.全面積の80%以上貼ればいいようだ.

ドア内張.

全面にフェルトが貼り付けてあった(20系はこんなじゃなかった).
デッドニングではインナーパネルと内張の接触する部分に防音シートを貼るのだが,セルシオの場合このフェルトもありその必要はなさそう.

効果は?
効果がわかるように今回は右側だけ施行して,左側と比較しようと思いました.
どんな音になるかな〜と期待しながら音楽を流すと……

あれ?!変化ないじゃん.
低音の大きさも響き具合も施行前と同じだ.
聞こえなかった音が聞こえてくるかというとそれもない.
Webmasterの貧弱な耳では変化なし!

セルシオの純正でドアの剛性は高いようで,制振シートによる効果は期待はずれ.
ドアをスピーカーボックス化したけれど,もともとサービスホールが小さく,また内張のフェルトで密閉されているからかこれも効果なし.

お金と時間を考えると割に合わないモディファイだった.
もっと廉価車なら効果があるのでしょうね.
左側のドアは施行する気が起こらない…….