フロントブレーキパッド交換

走行距離20000kmを越えた頃から壁や遮音壁の横を走ると「キーキー」音が聞こえるようになりました.
ディーラーで診てもらうとフロントブレーキパッドが減っているためとのことでパッド交換となりました.

新品パッド厚は11mmですが,20000km使用後のパッドの厚さは新品の1/2から1/3位の厚さでした(使用限界は1mm).
やはりセルシオは重量級ですので減りも早いのでしょう.
またWebmasterの走行パターンが信号の多い町中のゴー&ストップがほとんどの為もあると思われます.
それとブレーキの鳴きを抑え,また踏んだ時の感触にこだわったパッドは一般的に減りは早いようです.

一般的なブレーキはパッドが限界まで減ると金属片がディスクに当たりキーキー音をだしてドライバーに交換時期を知らせますが,セルシオはそれを電気的にしています.パッドに「パッドウェアインジケーター」が接続されており,パッドが限界まで摩耗すると「パッドウェアインジケーター」のセンサー部分が削れて剥き出しになり,結果ショートして警告灯でパッド交換の時期を表示します.
今回はセンサーが剥き出しにはなってはいませんでしたが,ギリギリの所までパッドが減っていました(警告灯はまだ点いていない).

某ブレーキメーカーのパッド交換奨励時期
(単位はmm)

アルミニウム合金製の一体型ディスクブレーキキャリパ

アルミ合金製のパイプを鋳込むことでキャリパを一体成形したため,従来に比べて剛性を高め,質量を軽減している.

従来のキャリパと違い,ボルトで締結しないから締結部に応力が集中せず剛性が低下しない.
さらに,締結部が不要になったことや,ブレーキ液の通路となるパイプの形状を変えることでキャリパ内の任意の位置にパイプを通せるため,キャリパの厚さや形状の自由度が増しています.

中央から左下に伸びる黒い線がパッドの交換時期を知らせる「パッドウェアインジケーター」

ディスクブレーキキャリパの定価25000円

(a)セルシオ用

(b)従来のボルトで締結する分割型のキャリパ
   ドリルを使って,ブレーキ液の通路を加工しています .

フロントディスクブレーキパッド(両側で計4枚):9300円
ディスクブレーキアンチスクイールシムキット(パッド裏の鳴き止め板):1340円
パッドセンサー(パッドウェアインジケーターのセンサー):3140円
工賃:5400円

フロントディスク:9400円(1個)

パッド交換後,今度は停止直前に「キーキー」音が発生するためパッドの四隅の角を少し削り,シムキットにグリスを塗り直し,その後異音は消えました.