World Casting Championship 遠征報告 Space Tackle Space Home

・ここでは、掲示板で横ちゃんが発表してくれた「World Casting Championship」遠征報告を私がまとめています。御質問などがありましたら、掲示板の方で御質問下さい。


Date:26 Sep 1998 19:01:46

9月3日かより、丸一週間アメリカでバッタ釣りを楽しんできました。やはり、世界のトップは予想をはるかに超えていました。チャンピオン(世界記録保持者)は微風で850feet(約260m)を投げます。しかも、オモリを浮かしても(日本のスイング方法)でも、地面に置いた投げ方でも800feet(約244m)以上は投げます。2位〜8位は770〜720feet(約235〜216m)です。私は、準備不足(大会ルールが現地に行くまではっきりとわからなかったため)と時差、暑さと、疲れによりメロメロで、700feet位でした(10〜15位付近か?)

大会はアメリカ(ハワイ含む)、日本、南アフリカ、イギリス、ニュージーランド、ベルギー、ドイツ、他7カ国(世界中で11カ国でキャスティングをしている)約60名程度(世界の強豪はほぼ集合)の参加でした。私の2〜3倍の体重、2mの巨漢、相撲とりやレスラーのような人、セサミーストリートに出てくるような黒人等々、世界中に私のようにバッタ釣りに熱中している人がいると思うとうれしくなり、感激しました。

場所ヒューストン/ベイタウンは、気温38度、湿度80%と非常に蒸し暑く、昔砂漠(サボテンが生えてインデアンが走り回っていたところ)で現在は上に牧草が生え、どちらを向いてもコートのような非常に広い場所で行われ、簡易テントの日除けがあるだけでした。第一回世界大会は76年前にこの地で行われたとのこと。時差は14時間早く昼と夜が全く正反対で、真夜中に目がパッチリと冴え眠れなく、寝不足にまいりました。

食事は朝パンとコーヒー、昼はホットドッグ2個(大会事務局で準備)夜は肉とイモなど純日本食の私には力が出るはずがありません。(教訓、真空パックのごはん、ボンカレー、味付け海苔は絶対持って行くべき)。練習1日、大会3日の計4日間朝から夕方まで丸1日中、だだひたすらに投げ続けました。昼頃になると集中力、体のキレなどがなくなり、メロメロになり、やはり、外人のパワーにはついて行けません。よって、7日間のうち4日間は投げ続け、残り3日間は移動で、全く観光はなく非常にハードな行程でしたが、パワーは別として、技、道具、工夫、考え方など非常に多く学ぶことができました。スピニングリールでは日本が進んでいますが、回転リール(ベイトリール)ではかなり遅れており、目から大きなウロコが落ちる思いでした。


Date:30 Sep 1998 21:15:23

世界大会/アメリカ/ヒューストンでのルール

1.コート

 ・フィルド:コートは日本と同様約30度の角度で、やり投げなどと同じで同心円(端に投げても距離は変わらない、日本のセンターに直角方式と異なる)
 ・投てきの足場:投てき点には高さ30cm、幅2mの板が、足を前に踏み出さない ように設置されている。スイングのオモリがこれに当たらないようプレッシ ャーとなる。


2.オモリ

なつめ型、125g(約33号)、150g(約40号)、175g(約47号)


3.リール

スピニングリール、ベイトリールどちらでもOK


4.ライン

道糸径0.35mm(約4.5号)以上、力糸0.75mm(約20号)以上


5.投げ方

・着地投法:オモリを地面上に置いて投げる、オモリを引きずって投げる回転  投法もOK、
・フリースタイル:日本式のスイング方式は全てOK、但し、ヘリコブターみた いにオモリぐるぐる回すのはダメ、2回転ターンはダメ


6.個人戦

着地投法・・3投中最長勝負、自分に合ったオモリを使用出来る。外国人は175gを使用。

フリースタイル・・オモリは各種類毎、3投中最長で勝負

 ・団体戦:1チーム5人、フリースタイル、オモリは3種類の内自由、各人4投、
英国方式:各人の最長の合計
米国方式:全投てきの合計


7.測定方法

最後に投てき点から土建屋のトランジッターのようなもので、各人の旗の位置(測定員が旗の位置にミラーを立て、番号トランシバーで連絡)を測定する。

1日目:
キャスティングコンテスト(ルールは表彰式まで不明)150gのオモリ、3投の中で最長を、投げる順番(各国ランダムに投げる)で5人ずつ区切られたチーム戦(合計)だった。選手は2つのグループに分けられ、約30人の選手が順次投げ、投げ終わると各人が番号のついた旗を持ち、みんないっせいにリールを巻いていく。普段練習ののいわゆるバッタつりである。アチヤラ語でワイワイガヤガヤにぎやかである。オモリが突き刺さっているところに各人が旗を刺して引き揚げる。そして残りの選手が同様の方法で投げるのです。2投目、3目も同様ですが、各人の記録が更新された場合のみ旗を差し替えます。3投のうち、個人の最長の旗のみがフィールドに残るわけです。炎天下時間がかかり、疲れがどっと出ました。まさか、アメリカで大規模なバッタつりをするとわ思いませんでした。投げ終わるのに丸1日かかえいました。

2日目:
個人戦、着地投法種目、フリースタイル、オモリ175g種目、150g種目、 125g種目、各3投の内最長勝負であったが、175g以外は時間がなく急きょ各2投の内最長勝負に変更。夕方暗くなるまで投げる。

3日目:
団体戦、英国スタイル、米国スタイル、最初は4投の予定であったが、米国スタイルは時間がなく急きょ3投に変更、結局夕方暗くなるまで投げる。



Date: 3 Oct 1998 21:05:18

用具について
1.リール

スピニングリールは日本選手の他、アメリカ2人、南アフリカ1人と少なく、他は全てベイトリール(アブ)です。やはり、ラインが太いとベイトが飛距離がでます。(スピニングはラインが螺旋状にでていくため、スプールエッジやガイドの抵抗が大きく飛距離が落ちます)よって、世界に挑戦するにはベイトリールを習うべきと思いました。リールの形式は各人まちまちですが、現在日本選手が使用している形式はもう古いと言われました。6500Cクラスが糸巻き量も良いため多いです。また、リールの調整及び工夫は、私が教えてもらったことや考えていたことと大きく異なり(全く正反対のこともあり)、予想もつかないくらい繊細に彼らは考えていました。私のリールを見て、オーノーこれでよく飛ばせるなと言われたくらいです。やはり、歴史の差をひしひしと感じました。

2.竿

・グラスとハイカーボンの中間のグラファイトがほとんどで、ハイカーボンは日本のみでした。
・分割:2ピースがほとんど。
・長さ:4〜5mで日本とほぼ同じで、5mはチャンピオンの竿です。
・太さ:握りきれないほど太いものがほとんどで、日本みたいに細い物はなし。
・重さ:非常に重く、1.5kg前後がほとんどで、竿に振り回されるくらいです。
・ガイド:サイズ、種類もまちまちで、10個ぐらい付けており、材質はハード(
 SiCの前に生産)であり、何でも良い感がしました。
・竿のバランス:穂先は軟らかく、胴部はしっかりしており、重いオモリでも弾きだすことができる竿です。
やはり、パワーがないと使いこなすことが難しいと思いました。
竿は、魚釣りとは全く関係なく、ただ遠くに飛ばすことのみに重点を置いたものとなっており、日本の竿とは設計のポイントが大きく違うことも確かです。

3.リールの取付位置

石鯛竿の如く、手前の柄に近い方にリールを取り付けてい るのがほとんどでした。しっかりと竿を握れるため、重いオモリも楽に振れる こと、ベイトリールのため、ラインが竿を持っている手に当たらないなどの理 由と思います。私も数回試してみましたが、180mぐらいは楽に飛ぶので更に試 してみるつもりです。

4.投法

・着地投法:ノーステップで、非常に深い構え(体をもうこれ以上捻ることが出 来ないくらい)から一気に投げます。上半身に比べ、下半身が弱くステップを 入れるとバランスが崩れるためと思います。
・フリースタイル:日本のスイングに似ているが、あまり上手ではありません。(日本の初心者の方がまだまし)構えは着地投法と同じですが、とにかく飛びます。私のスイングを見て、芸術とほめてくれたくらいです。また、背面投げ(釣リキチ三平のカツオの一本釣り投法)も1人いましたが彼も750フィートは投げていました。
・オモリのたらしは、3〜3.5m程度です。


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Date: 4 Oct 1998 20:45:39

総括

いろいろ大変でしたが、非常に多くの収穫を得ることができました。もうやることがなく、そろそろ引退をと考えていましたが、まだまだやるべきことが多く見つかり、4、5年は引退出来そうにないと感じました。やはり、やるからには世界のトップレベルになりたいし(世界の良いところを取り入れて、努力すれば、トップクラスも夢でない)、また世界に通用する選手も育てなければならないと痛感しました。興味ある方は教えますよ!(年取ったおじんが言うより、現役で教える方が効果があると思う為)。それにしても、やることが非常に多くて、当分魚釣りはおわずけ状態です。

それと、英会話を勉強せなあかんなーと痛感しました(まさに、50の手習い)。英語をはなせないのは日本人のみで、外国の選手は皆話せます(ベルギー、ニュージランド、南アフリカ等、当たり前か?)。もっといろんなことを教えてもらうには必要です(肝心な所を聞き逃したり、誤解したりしている可能性もあるかも?)。
また、皆さんと、釣りのOLMや大会で会う機会がありましたら、色々と話をしたいのでよろしく。

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