キス釣りの仕掛け Home

 キス釣りは簡単でもあり、難しくもあると思います。誰でも、どんな仕掛けでも、簡単に釣れてしまいます。でも、ベテランと初心者の間には結果に大きな差がはっきりでます。仕掛けも余り悩まなくてもそこそこ釣れますが、ちょっとの違いで大きく差が出ることもあります。

 良く釣れる魚だけに、仕掛けの工夫がダイレクトに数字で結果に反映する為、工夫の甲斐があります。

 なお、釣りの仕掛け、スタイルは地方によって大きく変わります。水深や、砂の質、潮の流れ、波、季節、キスの活性などの条件はもちろん、その地方の伝統もあります。インターネットで世界中がつながり情報を交換できることはすばらしいことですが、伝統も守っていただきたいと思ってます。


 キスの釣り方には多くの釣り方があり、それにあわせて数通りの仕掛けがあります。釣り場の条件や、状況に合わせて釣り方や、仕掛けを変える必要があります。基本的にはすなはまでは数狙い、岩場や防波堤からは大物狙い、昼間は引き釣りで数狙い、夜は置き釣りでの大物狙いになります。竿一本で一定時間あたりの尾数や重量を争う競技会の場合は、普通引き釣りで釣ります。

 砂の色、濁り具合などで、ハリスや幹糸を黒くしたり、蛍光色に変えた方が良い場合もあるようです。ただ、蛍光色ハリスのような目立つ仕掛けはフグ等の外道などにも目立ちます。引き釣りは固定天秤、置き釣り、夜釣りは遊動天秤を使う事が普通は多いようです。もちろんセオリー通りの釣りでは人並みの釣果しかありません。各自で色々研究してくださいね。そして、うまく行ったら、そーっとメール下さいね。

 以下に
引き釣りの仕掛けをパーツごとにご紹介します。下記解説を参考にオリジナルな仕掛けを考えてください。

道糸は図のようなナイロン2号かPE1号が標準です。PEは良く飛ぶと誤解されている方がいますが、同じ太さのナイロンと比べるとPEの方が飛距離は落ちます。ただ、PEの方が強度があるためナイロンより細い糸が使える為相対的に飛距離が出るだけです。また、PEは伸びが少なくナイロンは伸びが大きいので、たとえばナイロンとPEで6色分糸が出たとしたら実際の飛距離は半色以上ナイロンの方が飛んでいる事になるようです。しかも、PEは横からの抵抗を受けやすい撚り糸ですので、糸を張った状態でも糸ふけが多く、実際より良く飛んだように勘違いする事が多いようです。キス釣りの道糸がPEが主流になってしまったのは伸びの少ないPEの方がアタリや海底の様子が良く分かり、結果的にキスをたくさん釣ることが出来る為です。私は普段0.8号のPEを使用しています。

道糸と力糸の結び方はナイロン同士の場合はアメリカ結びと呼ばれる、結び方が一番です。強度もあるし、結び目も小さく余った糸をぎりぎりまで切ることが出来ます。PE同士で結ぶ時と、道糸にPE力糸にナイロンを使う時は電車結びという結び方が簡単です。PEは結び目が滑ると言われ必要以上にたくさん巻いて結ぶ方がいるようですが4回ずつ巻けば十分だと思います。PE1号にナイロンのテーパー力糸を結ぶ時はテーパーの細い方で3号の太さが無いとPEに負けてしまうようです。

力糸はPEの方が飛距離が出るようです。ただし、PE力糸は慣れが必要な気がします。当たりはPE力糸のほうがナイロン力糸よりはっきり出ます。ただ、人によっては食い込みが悪いと言う方もいるようです。太さは最低5号は必要で、遠投派の方はもっと太い物を使ってます。ナイロンは投げやすく(ただ慣れているだけ?)、色んな色があります。私は黄緑の力糸が見やすいので愛用しています。力糸が黄緑だと少々波があるときでも巻き上げ時に波にあわせて巻くスピードをコントロールできるので、波によるバラシが少ないと思います。黄緑の力糸は、喰いが悪くなるという方もいますが、私はあまり感じません。ナイロンの力糸も太いところの太さが8号、12号、14号、16号など色々な太さの物が売ってますが最低でも12号を使う事をお勧めいたします。

力糸と天秤の結束にはパワースピードスイベルのような頑丈な部品を使います。私はローライダーガイドの竿を持ってないので、スピードスイベル3号(こちらの方が安い)を使うと事が多いです。なお、スナップサルカンは壊れてしまうことがありますので、使わないで下さい。この部分にヨリモドシの付いたサルカンを付けるのは力糸のヨリを緩和したいという思いからですが、常に道糸を張って釣り続ける引き釣りで、ホントにヨリが取れているかのか少々疑問があるのは事実です。この部分を直結にするとアタリが良く出るそうです。他には天秤のリングをペンチで開けて(開けると言うより横にずらす感じ)大型のヨリモドシを入れ力糸とヨリモドシを結束する方法もあります。

スナズリは本当は幹糸全体のことを意味しています。でも、最近は仕掛けの絡みを防ぐ為に天秤と幹糸の間を数十センチ糸を撚る部分を意味する表現が目立っています。幹糸の中で一番砂と擦れない部分になぜこのような呼び名を使うのかは良く分かりませんね(^^;; ステンレスワイヤーや、針金を使ったり、10号以上の糸を撚りこのスナズリ部分に使っている方もいるようです。メーカーからも腰のしっかりしたホンテロンの撚り糸が「砂ヅリ」として市販されています。私はスナズリは使いません。私のスタイルでのキスの数釣りではまったく必要を感じません。ただ、インターネットで色々な地方の方のお話を伺ったところ、湘南地方のキス釣りのスタイルではどうも必要なようです。残念ながら私はまだ湘南のすなはまで釣ったことが無いので、なぜ必要なのかピンと来ないのですが・・・

天秤と幹糸の結束には市販の仕掛けのように幹糸側にスナップサルカンを付けて繋げることが多いようです。直結にすると投げる時仕掛けが絡みにくく、アタリもはっきり出ると思いますが、魚が釣れた時仕掛けにヨレがたまり、トラブルの原因になるかもしれません。私は市販仕掛けと同じようにしか使ったことが無いので、良く分かりません。なお、大会ではスナズリを天秤に固定して、仕掛けを交換するときスナヅリと仕掛けを直接結んでいる方がよくいます。釣場に応じてスナヅリの長さを変える事で仕掛けの長さを変えることができ、結束の時間も小型のスナップサルカンを使うよりも早そうです。エンドレス仕掛けを使えば鉤数も釣場に応じて変えることができます。なかなか合理的な方法だと思います。

幹糸は図ではナイロン3号ですが、フロロカーボンの1〜2号でもOKです。色々な条件で変わりますが、キスが少ない場所では比重の低いナイロンの方がエサが自然に流れる為有利で、波が高い地方では比重の高いフロロカーボンの方が仕掛けが落ち着き有利だと言われてます。なお、10本針に10尾連続で釣れるような状況だと、ナイロンの方が撚れて痛むのが早いように思います。幹糸は細い方が良く釣れることが多いようですが、もし絡んだときはちょっとやそっとでは直らないことがあります。投げ方によっては細い幹糸だと絡む人もいるようです。ただ、太くすれば絡まないと言う物でもありません。幹糸とハリスの号数に差が大きいと、ハリスが幹糸に絡みやすくなる気がします。
 私は普段ナイロンのサンライン・タフリード2号や1.5号(600m600円位)というバルクの糸をつかってますが、そこそこ釣れています。さすがに大会では細いフロロを使っています。
  特殊な物としてフローティングラインと呼ばれる比重の軽い糸を幹糸に使う事を実験されていた方もいますが、成果はあまり無かったようです。

エダスはその材質と長さ、太さが問題になるわけです。
 
ハリスの材質は1.ナイロン 2.フロロカーボン 3.ホンテロンの3種類があります。銘柄によって性質に差がありますが、大まかに言うと1.ナイロンはしなやかです。2.フロロカーボンはしなやかな物から堅くてハリのあるものまで色々あります。3.ホンテロンはとってもハリがあり堅いです。
 染め難いフロロ以外は
色付きの製品もあります。特にホンテロンは黄緑、黒などがありはっきりとした色に染まってます。既に廃番ですがピンクもありました。黒はフグに強く黄緑は魚にアッピールしてよく釣れるという人もいます。ナイロンは黒に染められた物はいくつかありはっきりとした黒です。ナイロンで他の色はあまり使った事は無いです。
  それぞれ比重も違いますが、幹糸と違いエダスでは大きな違いは無さそうです。でも、あるのかな?
 太さは細い方が有利ですがあまり細いと図のように5センチもの長さだと絡みます。この図はホンテロンハリス1号の場合を想定しています。フロロやナイロンの1号を使う場合は3.5センチくらいの方が良いようです。なお、仕掛けは長い方が釣れると思っている方が多いようですが、エダスに限っては適切な長さが存在するように思います。私のエダスの長さは、ハリも含めて4センチから5センチの間です。エダスや幹糸は細い方が有利ですが、なぜでしょう?私は糸がしなやかだからという気がしてます。PE1号をハリスに使ったことがありますがチャンとキスは食いました。と言うことは・・・

エダスの間隔は図では25センチになっていますが各種条件によってこの間隔は変わってきます。私は28.5センチが多いのですが、これは単に私が使っている仕掛け巻きにうまく鉤がばらけて巻けるからです。寸法によっては鉤が仕掛け巻きの一箇所に固まってします。10本バリ以上の仕掛けだと仕掛けの全長が長くなりすぎる為、20センチ程度まで間隔を短くする時もあります。喰いの悪い場合40センチくらいに間隔を広げる事もあります。ただ、喰いが非常に悪い時(まぐれで無いと釣れないような時)はエダスの間隔は短い方が有利な気がします(まぐれで釣れたときに連になりやすいような…)。

元鈎までの間隔。元鈎なんて言葉は無く私が勝手につけた名前ですが、要は一番根元の鈎(先鈎の反対側)と天秤の間の長さの事です。私は75センチからヒトヒロの間で使い分けています。この間隔は長い方が釣れると言われているようですが、あまり長いと仕掛け捌きが大変になります。良く釣れる釣場だとこの間隔を短くしたほうが仕掛け捌きが楽で手返しが早くなり結果的に良く釣れる場合もあります。あまり活性が高くない条件だと、一日釣り続けても元鈎には一度もキスが掛からない場合もあります。このような条件だと、この間隔を長めにしたほうが有利かもしれません。

先バリのハリスもエダスと同様に短めにします。市販の仕掛けや、本に載っている仕掛けでこの部分の長さが15センチくらいの物がありますが、余り長いと絡みやすくなります。私はエダスと同様5センチくらいまでにしています。

は小さい方が良く釣れるのですが、あまり小さいとキスの口が切れやすくなり、波打ち際でバラす事が多くなるようです。また鈎があまり小さいとエサの大きさも小さくなりキスへのアッピール度が下がり小さなキスしか釣れなくなることがあります。
 図では湘南キスの6号になっていますが、数釣りならがまかつのキススペシャル、秋田狐がお勧めです。キススペ5号のような小さな鉤で25センチ程度のキスを釣ったことが何度かありますが、ちょっと鈎が変形しますが特に問題はありません。鈎の種類にもよりますが、6号や7号なら普通のサイズのキスなら鈎が折れたり曲がったりはしないと思います。
 ただ、キスがぜんぜん釣れない時に大きめの鈎に変えたら急に釣れ出した事が何度かあります。エサが大きく目立つ為でしょうか?それともハリが大きいと重さも当然重くなるので、仕掛けが安定したのかも?

鈎の数は数釣り競技会なら多い方が有利ですが、普通10本までの大会が多いので、私は普段は10本バリで釣る事が多いです。鈎数が多くなると当然仕掛けさばきの上手下手と言う問題が生じます。いきなり鈎数を多くしてもうまく行きません。それなりの練習が必要だと思います。普通は7,8本鈎までが扱いやすいと思います。

仕掛け巻きは案外重要です。市販品にちょうど良い物が無くベテランの方は自作をしていることが多いようです。私はオーナーのベスト仕掛け巻きの6センチを使ってます。直径が後5mmほど短ければホントに便利なのですが・・・



1999/1/20

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