仕掛作り入門BeginnerHome



仕掛作りは思ったより簡単なのですが、初心者の方には敷居が高いようです。私の経験では、全くの初心者の方でも、2時間もあればキスの仕掛を作る事が出来ます。気楽にチャレンジして見ましょう。市販の仕掛を買うよりもずいぶんと安く出来ますし、投げ釣りをより深く楽しむことが出来るようになります。

以下はキスの数釣りの為の仕掛け作りの説明ですが、カレイなど他魚の仕掛けも簡単に応用が効くと思います。

最初は下の図にあるような3本鉤の仕掛を作ってみましょう。必要な物は


・左の図を見てください、仕掛は幹糸(みきいと)と言われる木の幹に当たる糸と、エダス、ハリスと呼ばれる木の枝に当たる、鉤を結ぶ糸の2種類の糸が必要です。なお、先端のハリスを先スと言う場合があります。幹糸は1.2号から3号くらいの太さの糸を使うことが多く、今回はフロロカーボンの1.7号を使ってみましょう(製品名東レLハード)写
真A。ハリスには幹糸より少し細い0.8号から1.5号くらいの太さの物を使います。今回は0.8号のポリエステルの0.8号を使いましょう(製品名 ゴーセンホンテロン)写真B、上から3番目。スナップサルカン(図ではサルカンだけになっていますが、手抜きです)は出来るだけ小さい方が、仕掛けを巻くとき邪魔になりません。私は18号くらいを使っています。写真C

仕掛の糸の材質や、太さにはそれぞれ特徴があり、海の状態や釣況に合わせて変えなくてはなりませんが、今回は作りやすさ(結びやすさ?)を優先して、材料を選んでいます。

写真では鉤に手持ちの関係で湘南キス5号、キス競技用11号を使っていますが、最初はあまり鉤にこだわらなくても良いでしょう。初心者の方にはオーナーのキス競技用6号ぐらいが扱いやすいと思います。
写真D

・仕掛け巻きは割と重要です。私はオーナーの仕掛け巻きを使っています。
写真E。仕掛けを止める方法はスナップサルカンを開けて仕掛け巻きに直接刺す方法もあります。順番がすぐわかるように私は押しピンで止めています。市販のカラー押しピンはピンが少し長いのでペンチで仕掛け巻きを貫通しない長さに斜めに切って使っています。各自自分の分りやすい方法で、色の順番を決めておいてください。ちなみに私は最初が白、その後は波長の長い順(赤、橙、黄、黄緑、緑、青、紫)で止めています。写真F

・鉤結び機は必ずしも必要でなく、慣れれば手で結ぶ方が少し早いのですが、鉤結び機を使うと、神経を使わずに結ぶことが出来ますので、疲れません。テレビを見ながらのんびりと結べます。
写真G

・1m程の長めの定規があると仕事がはかどりますが、無ければ30pくらいの物でも普通は大丈夫です。

・はさみは釣り用に市販されている少し小型の物を私は使っています。

以下の説明では先鉤から結んでいますが、ヨリモドシ側から結ぶ方法もあります。またエダスをチチワを使って出す方法もあり、それぞれメリットもありますが、とりあえず私が一番多く作っているのが以下の方法です。

仕掛け作りに限らず物を作るという作業は慣れることが一番です。沢山作ればどんどん上手になりますので、失敗を恐れずどんどん作りましょう。最初から完成度の高い仕掛けが作れるはずがありません。最初は完璧な仕掛けを時間をかけて作ろうとするのではなく、とにかく沢山作ってください。なお、お子様のいる家庭で鉤を無くし、それを奥様が見つけたりすると大騒ぎになります。必ず鉤の数を数えてなくさないようにしましょう。

先鉤の結び方と、ハリスの結び方。
最初は鉤とハリスを結びます。鉤結び機を使うほうが簡単に結べます。

結ぶ回数は5回くらいでOKです。最初は沢山結ばないと不安かもしれませんが、多く結ぶ必要はありません。

鉤結び機で結ぶ場合内掛け本結びという結び方になります。この結び方は解けにくいので、写真のようにギリギリでカットしてかまいません。
私は写真のような道具箱にウレタンフォームを接着してはこの縦の長さで、ハリスを切っています。(約10cm) この道具箱の横幅が仕掛けのエダス間隔になっていた時期もありました。

作業の能率を良くする為に、作る分の鉤を先に結んでおきましょう。
鉤とハリスを結べたらいよいよ幹糸にハリスを結びましょう。まず最初に幹糸をヒトヒロ(両手を広げた長さ約1.6m)に切っておきます。

では、一番先端の鉤と幹糸を結びましょう。写真のように幹糸とハリスを持ちます。写真のように、幹糸の先と針の先がほぼ同じ長さにしておくと作業が楽です。
鉤と幹糸の先端を持って輪を作りそこに2回先端を通します。これを内掛け結びと言います。この結び一つで大抵の結びが出来る(鉤結び、糸と糸を結ぶ、サルカン結びなど)基本的な結び方です。
図で説明しますと、

1.普通の団子結びを思い出しで下さい。右の図1のような結び方ですよね。

2.これを数回糸を通すと内掛け結びになります。

上の写真のように2本の糸を重ねて結べば糸と糸を連結することが出来ます。また鉤を入れて結べば鉤が結べます。一旦サルカンを通してから、糸を重ねて結べばサルカンも結べます。
後は2本の糸を持ち両側から引っ張るだけです。

余った糸はギリギリではなく、0.5mmくらいは残して切り落とします。
次ははハリスを結びます。上記の先スを結ぶ方法でエダスを出してもかまいませんが、慣れていない場合誤差が出やすくなります。上手な方は上記方法で1mm以下の誤差で結びます。

鉤の先端を定規の先に引っ掛け寸法を測ります。今回は30p間隔でエダスを出してみましょう。

図のように左手の親指と人差し指でつまんだ部分が30pより5mm短い29.5mmのところになるようにします。
左手で糸をつまんだまま右手で糸をくるりと回して輪っかを作ります。
輪っかに右手の人差し指を向こう側から突っ込み
幹糸を引っ掛け
指を抜きながら糸を引っ張ると8の字型に糸がなります。
右手で糸を引っ張ると輪がどんどん小さくなります。写真ぐらいの大きさになったら右端の輪っかにハリスを手前から通します。
ハリスを通したら、左手の余った指でハリスを持ち、糸を引っ張り穴を小さくしていきます。ある程度小さくしたら左手の指先の力を抜き結び目を抜き軽く締めます。
写真のように結び目が指から5mmほど離れた場所に抜け結ばれますが、これが最初30pから5mm短くした理由です。最初はばらつきが出来るのは仕方ありませんが、なれれば数mm以下の誤差になります。
糸を持ち替え反対側を出します。

ハリスで輪を作り2回糸を通し内掛け結びで結びます。

ハリスの長さの調整は、単にハリスだけ引っ張ると輪が段々と小さくなりながら結び目が右に移動します。下左の写真のように輪の左側を押さえてハリスを引っ張ると輪だけが小さくなり結び目はあまり移動しません。下右の写真のように、を指で右に引っ張りながら鉤数引けば大きく結び目が右に移動します。

これらを上手く組合わせると思った場所に結び目を持って行くことが出来ます。
これで、エダスが出ました。写真では鉤の長さを含め5pの長さのエダスです。
後は同じようにしてもう一本エダスを付ければ3本鉤の仕掛けが完成です。



ヨリモドシへの結び方と、仕掛け巻きへの巻き方。
ヨリモドシへの結び方は色々な方法があるので、各自自分の結び易い方法で結んで頂いて結構です。以下は私が普段使っている結び方です。
ここで糸を引っ張れば出来上がりですが、やすいナイロンの糸の場合縮れてしまいます。結び目を指先で持って移動させると縮れません。この場合に限りませんが、結び目はちょっと唾を付けてから締めると縮れにくくなります。
仕掛け巻きにエダスを止める時は2種類の方法があります。黒糸の方は、仕掛け巻きの面積をフルに使えるので、沢山仕掛けが巻けます。ただし、幹糸に少し癖がつきます。赤糸の方法は、黒糸の方法に比べ仕掛けを巻く量が減ってしまいますが、癖は付きません。

最初は赤糸のようにして仕掛けに巻くことをお勧めします。
私は仕掛けを止めるのに押しピンを利用しています。沢山巻いても色を決めておけば大丈夫です。
私は白1、赤2、黄3、黄緑4、緑5、青6、紫7と決めています。(白を除いて波長の長い順)