ZIP-FM 『KICK OFF SUNDAY』

 2006年1月15日、映画『ピーナッツ』のキャンペーンで名古屋を訪れた内村さんが、地元FM局ZIP−FMの番組に生出演された部分のおこしです。雑音のために聞き取れなかったところもあったので、語尾など全部が正確なものでは決してなく、また実際に話されていた内容とは意味が違ってしまったところももしかしたらあるかもしれません。そのあたりをふまえてお読みいただければと思います。
 個人で読む目的以外でのページ保存、無断転載などはご遠慮ください。 


N…ナビゲーター:池山文さん(きれいな声の落ち着いた雰囲気の女性パーソナリティ)
内…内村さん


○午前11:30頃、ナビゲーターから内村さん登場との声が…



N: 今月公開の映画『ピーナッツ』の監督、脚本を手がけて、そして主演もされています、内村光良さんです。こんにちは!
内: こんにちは!
N: はじめまして。
内: どうもはじめまして、よろしくお願いいたします。
N: 名古屋は久しぶりとか…よくいらっしゃってるとかっていうのはあるんですか?
内: いや、久しぶりですね。さきほど新幹線で到着いたしまして。
N: ありがとうございます。
内: 早速、この番組に(笑)出演させていただいております。
N: 早速(笑)ありがとうございます。さあ、この『ピーナッツ』、私はあの、一足先に見せていただいたんですけども、簡単にストーリーを紹介させていただきたいと思います。
内: はい。
N: なんか、監督の前で紹介するって…(照笑)
内: (笑)いや、どうぞどうぞ。どぉーぞどーぞ、やってください。はい。
N: なんか問題があったら言ってくださいね。
内: はい、わかりました。
N: まずこの舞台は、地方都市の商店街。10年前に優勝を果たした経歴があるものの、今では選手が9人にも満たず試合さえできない草野球チーム、ピーナッツ。こちらに帰って来たのが、10年前チームを優勝に導いた“伝説のサード”と呼ばれる男、内村さん演じる、秋吉。
内: はい。
N: 現在はスポーツライターの道を歩む秋吉ですが、とある事情があって地元に帰って来ます。商店街は商店街で、再開発の候補地になっていて、商店街はもちろん思い出の野球場まで消えてしまうという危機。10年前とは違ってチームメイトそれぞれが問題を抱える中で、もう一度ピーナッツとして商店街のために立ち上がるというストーリー。…で、よろしいでしょうか。
内: 抜群のナレーションです。
N: いやもう、緊張しました。
内: まったく、その通りでございます。はい。あのー今、流れているの(映画のサントラがBGMに流れてます)、これメインテーマなんですけども。
N: はい。もう私、これ聴いてるだけでまたちょっとなんか、ホロリとなっちゃうような…
内: あ、ありがとうございます。
N: なんかもう、もちろん内村さん監督ということで、みなさんね、きっとなんとなくイメージはあると思うんです。
内: はい。
N: もちろんユーモアたっぷりで、面白いところもいっぱいで、で、なんとなくホロリと、最後になんか、幸せな、あったかい気持ちにさせてくれる。
内: あぁ〜。
N: 映画だな〜と。
内: あのー、三村とかがね、ちょっとおいしいとこ持っていくんですよね。
N: 三村さん。もう私あの、お子さんがまた…(笑)
内: はい。ちょっとね、これちょっと映画館で観ていただきたいんですけど。
N: そうなんですよ、そこはもうみなさん、きっと。
内: はい。三村くん、最初は演技がカタかったんですけども。
N: そうですか?
内: ええ。やっぱり。でもだんだんこう、なんか、撮影するたびに、すごくなんか自然に、あんな感じが。
N: そうなんですよ。あの、ピーナッツ、まずメインキャストが、さまぁ〜ずの三村さん、大竹さんで、TIMのゴルゴさん、レッドさん、であと、ふかわりょうさん。
内: そう(笑)お笑い…お笑いしかいない。
N: 正直、えっ?って思うんですが、でもそれ見ながら、そうなんだ、お笑いのかたって演技うまいんですよね。
内: あ、そうですかね?
N: コントとかされてるからでしょうね。
内: ああー。うーん、そうですね、でもみんな結構ほんとに、ホンを理解してくれて、やってくれて、感謝しています。
N: で、それぞれがまた、私たちが思うみなさんの、そのままみたいな役で。
内: そうですね。割にあの、あて書きしまして。
N: はい。
内: やりやすいように、演じやすいようにですね。ま、でも、そのテレビの、見てる顔ともやっぱ違うとこも見せたとこがあって、そういう部分を、がんばって、みんな演技してもらいましたね。
N: はぁ〜。なんかね、見てても自然な感じなんですよね。
内: そうですか? あそこに住んでるような?(笑)
N: そうなんですよ、架空のお話に思えなくて。あとやっぱり「間」とかが、めちゃめちゃいいじゃないですか。
内: ああ、やっぱりそこはそうですね。あの特に、笑いの部分とかはやっぱりもう、本職ですからね。
N: はい。
内: みんなやっぱり、なんも、そこは放っといても自然にやってくれるんで。自然な間で。はい。
N: そうですね。なんか私たちも、そのまま自然に私も見てしまったんですけれども。
内: はい。
N: これはあの、内村さんて、もともと映画監督志望なんですよね。
内: そうですね。あちこちで言うだけ言ってるだけだったんですけども(笑)
N: いえいえ(笑)
内: 今回なんとか、撮ることできまして。
N: はい。で、初監督作品となったこの『ピーナッツ』が、題材、野球を選んだ理由っていうのを教えていただけますか。
内: そうですね、あの、ふかわ以外がみんな野球好きであるということが…あの、ま、しょっちゅう飲んでるメンバーなんですけども、飲むたびに、草野球やりましょうよ、って、そういう話もヒントになって。
N: あぁ〜。
内: で、TIMも高校球児だったし。
N: そうなんですよね。
内: はい。さまぁ〜ずも野球経験者なんで。じゃあこのメンバーで、野球、草野球をテーマに出来んじゃないか?って思って、書き始めたっていう。はい。
N: あぁ〜。なんか私、実は、草野球やってるって聞くと、それまであんまり興味なかった人でも、突然、いい人に思えるっていうところがあるんですよ。
内: あ、そうですか(笑)
N: なんかそういうのってありませんか?
内: 草野球やってる、イコール、いい人なんですか(笑)
N: なんか草野球って、少年らしさの象徴というか。
内: あぁ〜。なるほどなるほど。そうですね。あのー、帰れますからね、その、少年時代に。
N: そうなんですよね。
内: やってる間は。
N: この『ピーナッツ』の中でも、みなさんそれぞれ自分たちの「今」があって、
内: はい。
N: なんか困難な状況なんかもある中で、やっぱり、草野球やってる時はもう少年なんですよね。
内: そうですね、やっぱり。最後のやっぱり、いろんな、みんな事情かかえながらも、最後の試合に向けてこう一致団結するっていう、やっぱその試合のシーンがやっぱクライマックスになってるんです。はい。
N: そうです。そして、もう一つビックリなのが、映画にも登場しているんですが、ふかわりょうさん。
内: はい。
N: “ロケットマン”として、映画音楽。ふかわさんが担当されているんですよね。
内: そうです。この…(BGMチェンジ)今、これは…あ、これあの、試合の時に流れているやつです。これもふかわ、ていうか全部ふかわですね。
N: すごい! 本当に、私、正直言って、ちょこっとだけされているのかなって思ってたんですよ。
内: いや、全部ですね。はい。
N: これは…
内: これはもうね、一か八かでしたよ(笑)
N: (笑)
内: 頼む時は、一か八かだったんですけど、やっぱ本人も音楽好きですし、あとNO PLANっていうあの、活動をやっている時に、一個なんか作ったんですよね、ふかわが。
N: はい。
内: それを聴いた時に、あ、こいつもしかしたら出来んじゃないのかな、って思って、一か八かで頼んで。
N: ああ。
内: かなりやっぱ本人も乗り気で、ノッてやってくれて。はい。
N: すごい。ほんとにみなさん、映画みてるうちに、あまりにもこの音楽が自然で、ふかわさん?ってなんかこうやって、2回目を見てあらためて確認したいところが出てくるような(笑)
内: (笑)そうですね。そういう意味でもこう、あの、何回も見ていただきたいとは思いますけどね(笑)
N: まぁでも、こうやってあの、メインキャストみなさんお笑いの、内村さんの仲間で、っていうのも賭けだったり、この音楽がふかわさん、それも賭けだったり。
内: はい。
N: 初監督にしてこれだけ賭けをしながら…
内: (笑)
N: 仲間と作り上げるっていうのは。
内: そうですね、もう勢いですよね(笑)あのー、でもやっぱりあの、このメンバーありきで想定したものですし、やっぱり、このメンバーがいたから作ろうっていう気持ちになった、っていうのも。
N: だからやっぱり映画に、そういう、仲間の良さみたいなものが出せるんですね。
内: そうですね、やっぱりあの、まぁいろいろなテーマの中の一つに、やっぱり友情っていいもんだな、っていうのが含まれていると思いますね。
N: そうですよね。友情もいいし、家族もいいし、って。
内: そうですね。あの、家族愛とかも、チラホラと、あるんじゃないかなーと思ってますけど。
N: そうですよ。やっぱり私なんかはそういう、自分のそういう大切な人が、こういう立場で草野球をするとしたら、みたいな、そういう目で見たところもあるんですけど。
内: ああ。そうですね、はい。普通の草野球とはまた違う展開になってますし。
N: ね、ほんとに。で私、正直言ってエンディングが意外だったんです。
内: あ、そうなんですか?
N: はい。私が思ってたエンディングではなかったんですね。
内: あー、はいはいはいはい。あーなるほど。
N: でも、あ、さすがだな、って。私が思ったエンディングはすごいもう、たぶんつまらない終わりになるような(笑)
内: そうなんですか(笑)
N: 終わり方でなんか、よけい心に残るというか。
内: ああ。ありがとうございます、なんかもう、こんなに誉めていただいて(笑)
N: いえ(笑)ほんとにね、あの、あったかーくなれる映画なんですが、この、初監督、そして映画制作にかかわって、内村さんが学んだことってありますか?
内: そうですね、ほんとにあの、少ない予算と限られた時間の中で作るのがいかに大変かということと、でもそんな中で、こうあの、撮影、編集、あとダビングとかやっていく作業が、なんか、みんなで、なんていうかこう、でっかい彫刻を作り上げる、っていう。
N: はい。
内: なんかこう、でっかい絵画をみんなでこう仕上げていく、みたいな作業に近いんじゃないかな、と思いましたね。楽しかったです。はい。
N: やっぱり、バラエティ番組なんかを作っていくのとはまたちょっと違う?
内: またちょっと違うとは思いますけども、でも、その一個の作品を作り上げるという点ではどれも一緒だとは思いますけどね。作業の過程はちょっと違うと思うんですけど。
N: はい。この映画『ピーナッツ』、公開は1月28日土曜日から、伏見ミリオン座、TOHOシネマズ木曽川、ということで。
内: はい。
N: 最後にこの『ピーナッツ』の公開、楽しみにしているみなさんにメッセージをお願いします。
内: はい。あの、ほんとに、たくさんの方にあの、劇場に足を運んでいただいて…こうやっぱ、大勢の人とあの、見て、笑って、で、来るとこがあったら来ていただいて、みんなでそういう時間を共有してもらえたら、最高に幸せなんで。ぜひ、ご覧いただきたいと思います。がんばって。
N: どうもありがとうございます。この時間は、映画『ピーナッツ』を手がけて主演も務めていらっしゃいます、内村光良さんをお迎えしました。ありがとうございました。
内: ども、ありがとうございました。



○11:45前、コーナー終了。




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