かくしページへよーこそっ♪




2000年11月26日の「笑う犬」オンエア以来、次はまだか〜まだか〜と
首をながぁくして待っている「愛染編」なんですけど。
あまりに待たされた結果…やってしまいました。
見られないなら自分で作る!とばかり、勝手に考えてしまった「つづき」です。
あとあとの自分の楽しみに影響するかもしれないから、これだけはやるまいと思っていたのに、
つい、うかうかと…。

言うまでもありませんが、私が一人で勝手に考えた展開です。本家「てるたい」とは、まったく関係ありません。
それと、展開っていってもかなり、おおざっぱです。ちゃんとしてないです。つじつま、合ってないです。
キャラの性格もいいかげんになってます。
主役以外のキャラについては、扱いもひどいもんです。完全にワキ扱いです。
ぶっちゃけた話、てるさんをかっこよく描きたかっただけです。
あっちこっち、穴だらけの物語ですので、読んでくださるほうで適当に、お好きなように想像しながら読んでくださるとよろしいかと思います。
(…そうしてくれないと…どうにもならんと思う。ほんと、読んでくださる人の想像が頼りなのでございます)

ではでは、前説(言い訳?)はこれくらいにして、いってみますか。



てるとたいぞう 第五部 ―愛染編― (勝手に考えちゃったウソ続編)


第二話

後輩・たいち(←勝手に命名)の出現にびっくり顔のてるさん。そんな彼の内心を知ってか知らずか、和尚とチャン念はてるに「彼を部屋に案内して、荷物をほどいてあげてください」なんて頼んでいってしまう。腰砕けそうになりながら、それでもなんとか平静を装って、たいちを狭い和室に案内する。届いていた荷物をあけると、いかにも少年らしいシャツだの本だの出てくる。たいちの目を盗んでその服に顔を埋めてみたりするてるさん(お約束。)。…しばらく、てるさんの好きにさせてあげよう。
てなことをやってると部屋の外から「てるさん、ちょっと来てください」と、なにやらあわてたような和尚の声。名残惜しくてたまらん顔(適宜、面白い顔を想像してください)しながらも、部屋を出るてるさん。「じゃ、あとは一人で片付けておくんだぞ」「はいっ、先輩!」にっこり見送るたいち少年。そのたいちの手から、写真が一枚はらりと床に落ちる…てるさんはそれには気づかず行ってしまう。
寺の廊下でなんだかおろおろしてるたいねん和尚。「どうしたんですか?」「娘の茜(←勝手に命名2)が、どこにもいないんですよ」「へ?」
チャン念があわてて走ってきて、和尚に便箋を見せる。「和尚さまの机に、こんなものが」「なになに…しばらく家を出ます、さがさないでください…ぬぁにぃ!?」
凄い形相になる和尚(適宜、面白い顔を想像してみましょう)、顔を見合わせるてるとチャン念。
緊迫する三人の様子をよそに、たいちの部屋では、お気楽に口笛なんか吹きながら荷物を出してるたいちが一人。畳に落ちたまま、まだ誰にも気づかれていない写真に写っているのは、制服姿の茜の笑顔…。


第三話

寺の朝、目の下にくまを作った和尚の顔のアップ。「やはり、帰ってこられませんでしたね」なにげなく言ったてるを怖い顔でにらみつける和尚(怖っ!)
チャン念はなぜかスーツ姿。「その格好は?」てるが聞くと「お嬢さんを探しにいきます。和尚さまは比叡山から戻られたばかりでお疲れですし、てるさんはまだ修行の途中ですから」
「その必要はない!」と、いきなり派手なBGMにのって、謎の生き物…じゃなくて、一人の男が庭に登場。
「…どちらさまですか?」「メガロマン探偵社から来ました、堀内です。南原泰年(みなみはら・やすとし)さんは、どの方?」「はいはい、私です。探偵さん、お待ちしてました」「このたびはご依頼、ありがとう存じます。私が来たからにはもーう大丈夫。お嬢さんの南原茜さんは、私堀内がかならず見つけ出してさしあげますので、どうぞご安心を」
妙〜なテンションの探偵(喋り口調はメガロマンってことで想像しといてください。堀内一九さんでも可)、自信たっぷりにポーズなんかきめて外に出ていく。
家出した茜のことは探偵にまかせて、いつもどおりの生活をしようと言う和尚。と、やたら明るく「玄関のお掃除、終わりましたぁー!」たいちの声。「ごくろうさま。ついでに、本堂のほうもお願いできますか」「はいっ!」気持ちよく返事して走っていくたいち。なんていい子なんだろう、と喜び顔の和尚とチャン念、べつの意味で喜び顔のてる。三人並んで画面横へ去る。…間。…やがて、てるさん一人だけ、こそこそとまた現れて、たいちの行ったほうへ去る(笑)
本堂、たいちが入ってくる。さっきまでの笑顔が、誰もいない本堂の中に入ったとたん消える。「やってらんねえなあ…」掃除道具をほっぽりだしてあぐらをかき、かったるそうにあくびなんかひとつ。お供えしてある饅頭をみつけると、平然と口に入れる。(食い意地じゃなくて、平気で悪いことをする性格だからそうしてるって演技)
そ〜っと入ってきたてるさん、後姿のたいちの様子に「?」足音忍ばせて近寄ってみると、いきなり振り向いたたいちの口は饅頭くわえてる。「…え?」妙な沈黙…。
突然、たいちがてるの頭をがしっ!とつかまえたと思うと、饅頭を口にくわえたまま、それをてるの顔にぐりぐり〜っとなすりつける。自分の口のまわりについてるアンコも全部てるの顔につくように、乱暴に顔をすりすり…びっくりしながらも少〜しうっとり顔になるてるさん。思わず陶然としかけたその時、外からチャン念の声「たいち君、掃除はすみましたか」それを聞いたとたん、ダッシュで逃げるたいち。ぽかんとしたてるさん一人が残される。チャン念が入ってくると、お供えの消えた本堂の中、顔にアンコをつけたてるが一人…。
「てるさん。何を考えてるんですか」「…え?え?」「見損ないました。こんな時にあなたという人は…」「はあ!?」
(…なんか『とかげのおっさん』みたいになってきたな…)


第四話

寺の台所、買物から戻ったてるがチャン念に叱られている。「お釣りが足りません。どういうことですか」「財布には最初から、これだけしか入っていませんでしたが…」「いい加減なことを言わないでください」どうにも納得いかない顔のてる。その様子を外から、たいちがフンってな顔で見ている。たいちの手の中にあるお金。
茜ちゃんはまだ戻らない。「あの探偵さんはどうしたんでしょうね。さっぱり連絡もありませんが…いっそ、てるさんに調べてもらえばよかったかもしれません」「私が、ですか?」「なにしろ、本職の刑事さんなんですから」嫌味ではなく本当の尊敬をこめて、てるに微笑む和尚。娘のことで憔悴しているのに、てるには笑ってみせている和尚の前で、てるは複雑な顔。
庭の隅の物置、たいちがこっそりタバコを吸っている。「まいったなあ…せっかく来たのに、これじゃなんのために坊主のとこなんか来たのかわかりゃしねえよ」くわえタバコのたいちが手にして眺めているのは、茜の写真。
廊下を歩くてる。と、寺の電話が鳴っている。電話に出るてる「はい、悶念寺です。…ええ、南原です。あ、探偵さん!」
街角で携帯電話をかけている堀内。「茜ちゃんの居所はまだわかりません。学校で聞き込みしてみたところ、茜ちゃんは最近、ストーカー被害にあっていたようです」「ストーカー?」「他校の男子生徒に見そめられて、一方的につきまとわれていたようです。学校の行き帰りを待ち伏せされたり、無理やり手紙を渡されたり、なんだかんだ。そのうち自宅にも来るかもしれない、と不安がっていたと、お友達が話していました」「自宅に…」電話をしているてるの顔、刑事の顔になっている。その背後に忍び寄る影…ひょいと振り向くとさっと隠れるその影は、たいち。(てるさんが見る→たいち隠れる→てるさん気づかない、っていうくだらないパターンを適当にくりかえす(笑)
電話の終わったてるさん、すかさず、たいちに後ろから殴られる。(きゅう〜、と面白コント顔で画面下に消えてほしい。)気を失ったてるさんをずるずる引きずって、たいち去る。
夜、てるがいないことを知って不思議がる寺の三人。そ知らぬ顔のたいち。「黙っていなくなるなんて、案外無責任な人だったんですね」憤慨してるチャン念に、和尚は「てるさんにはてるさんの行く道があるんですから」と柔らかい表情。
和尚が夕刊を読んでいる。覗いたチャン念「ひどい事件ですね。子供が放火とは…」両親の離婚問題で親戚の家にあずけられていた小学生が『今いる家が焼けてなくなれば自宅に帰れる』との思いから放火したという事件。「よほど、家に帰りたかったんですね」「それにしてもひどい」興味のない顔をしながら、横でしっかり聞いているたいち。
深夜、たいちの部屋。つっかい棒をかまされた押入れのふすまがガタガタ揺れている。たいちの姿はない。ふすまがばったーん!と外れて倒れ、ロープだのガムテープだの、ぐるぐる巻きにされてたのをやっと外したてるさん(ひでー姿;)、ぜーぜー息しながら出てくる。
本堂、暗闇の中に紫煙がひとすじ。月明かりの中で、くわえタバコのたいちが、手にしたライターにカチカチ火をつけたり消したりしている。「こんなとこ、いてもしょうがないしなー…」冗談とも本気ともつかない曖昧な表情で、火を見つめている。「でも、ここを出たところでもう、行くとこなんかないしなー…」茜の写真を見つめるたいち。
「やっぱりおまえだったのか」不意に後ろからてるさんの声。驚くたいちの口から落ちたタバコを拾うてる。「危ないだろ、こんなとこに落としちゃ…」
ダッシュで逃げ出すたいち。追うてるさん。
台所、追いつめられたたいち、食用油を床にまいて「来るな!」ライターをかざして叫ぶ。「バカなことを…」てるさんはごく冷静にそれに対応して、上手に切り抜ける(…手抜きですみません(^^;)適宜、刑事ドラマっぽいいいシーンを想像してみてください。…こればっかりや)「さ、戻ろう」しゅんとしてるたいちをうながして、一緒に行きかけた、その時、てるさん片手を台にぶつけて(天然)はずみでそこにあったランプが床に落ちる。(…どうしてそんなものが…)
あっという間に、あたりは炎に包まれる。
パチパチいう音に、それぞれの寝所で目をさます和尚、チャン念。「…火事!?」
げほげほ言いながら消火器を探し出すてるさん。「…くそっ!カラだ」へたりこんで動けないたいち。「何やってんだ、逃げるぞ!」「そんなこと言ったって…」すでにふたりのまわりは火の海。「もう、どうでもいいや。どうせ俺なんて、生きててもしょうがないダメ人間だし…」なげやりに言うたいち。「何をやってもバカにされて、誰にもマジメに相手してもらえなくて、初めて好きになった茜ちゃんにも無視されて…同じ屋根の下に住んだら、ちょっとは仲良くなれるかもしれないって思ったのに、すぐ逃げられちまうし…どうせ、俺なんか生きてたって死んだって、誰も気にしやしねえんだから」「バカなことを言うんじゃない」「あんただって、そうだろ?外の社会にいたってしょうがないから、坊主になろうとしてるんだろ?いいじゃねえか、もう。どうせ無意味な人生なら、ここで終わったからってどうってことないだろ」
「…バカ野郎!」たいちを張り倒すてるさん。「死んでもいいとか、簡単に言うんじゃない!死にたくて死んでいった奴はいないんだ!」
感動的なBGMが流れるなか、かっこよくたいちの手をとって「ほら、逃げるぞ」「けど…どうやって?」BGM、ぱたっと止まる。ふたりのまわり、シャレにならないくらいのすごい炎。(…この状況で、笑いにもっていくのは難しいかもしれませんが…なんとか、頑張って演出してみたい)
「もう、おしまいだよ。俺もあんたも」てるの手を払いのけるたいち。
「(…くそっ、本当にもうおしまいなのか?)」さすがのてるさんも観念しかけた、その時…。
『先輩。先輩、こっちですよ』『てるさん。何やってんすか。こっちですよ』
炎と煙の中、なぜか射してくる光の中に、懐かしい声がダブルで響いてくる。声の聞こえるほうに、ちょうど人二人くらい通れる幅の、燃えていない道筋ができている。
煙の中、なかば朦朧としてきていながら、てるさんそっちを見る。「(…たいぞう…たいしろう…?)」
かすむ目で光の中にいる者たちの姿を見ようとするが、まぶしくて見えない。
はっと我にかえり「たいち!たいち、しっかりしろ!逃げるぞ!」煙にまかれて動けなくなる寸前のたいちに肩を貸し、よろめく足で光のさすほうへと歩きだす…。
寺の庭、寝巻き姿で飛び出してきた和尚とチャン念。「…たいち君は?」「まさか…」呆然とする二人の前に、たいちをかつぐようにして出てくる、てる。
「てるさん!?あなたどこにいたんですか?」「それより、救急車を…」たいちをそっと下ろそうとして、自分もよろめいて地べたに倒れこむてるさん。もつれあうように二人並んでそこに倒れる。てるの目の前に、たいちの顔。
たいちの顔が、たいぞうの顔になり、たいしろうの顔になり、てるに向かって優しく微笑む。てるも、それに向かって微笑むと、目の前の顔はゆっくりと、たいちに戻り、意識を失う。
「パパ!」突然、茜の叫び声。「お友達の家から外を見てたら、お寺のほうが燃えていたから…パパが無事でよかった。チャン念さんも、てるさんも。それと…たいち君も」倒れているたいちの側にそっと歩み寄る。と、気を失っていたたいち、がばっと起き上がる(笑)「茜ちゃん!ずっと会いたかった」「…バカ!」てるに叩かれてなかったほうの頬を、茜に思いっきり張りとばされるたいち。
消防車と救急車のサイレンが響くなか、しらじらと、夜が明けてゆく…。



ラストシーンは、さて、どうしましょう。てるさんはここに残るのか、また新たに旅立ってゆくのか。茜ちゃんとたいちはうまくいくのか。結局和尚ってどんなキャラだったのか、チャン念はワキでいいのか、潤子ママは出てこなくていいのか、堀内探偵はあれっきりなのか(って無責任!)。みんな、めでたしめでたしの大団円にまとめて、てるたいここに完結!ってことにしますか、または、さらに「第五部おわり・第六部につづく」ってしたほうがいいですか?
いろいろとほったらかしの部分ありすぎですが、このお話は一応ここでシメということにさせていただいちゃいます。
って、こんなんじゃ余計な不満が残るだけか…。
よろしければ、これを叩き台にして(しなくてもいいんですが)この他の展開とか、別のシーンとか、いっぱい想像して楽しんでくだされば、さいわいです。
創作てるたい遊びは、奥が深いです。きりがないです。
…ああ、楽しかった。


「おわり」


くどいようですが、以上の物語はすべて、私こと紅生姜の勝手な想像の産物であり、フジテレビ制作の「てるとたいぞう」とは、まったく関係ありません。
また、このような内容で「てるとたいぞう第五部」を実際に制作してほしい、などという希望、紅生姜はもっておりません。(←当たり前)


このページは禁帯出です。


文責・紅生姜