自自連立だとぉ?(その2)


 さて、本来なら昨年中に「その2」を書いてアップするつもりだったけど、やはり予想通り、年末年始は種々雑多な用事があって、更新できませんでした。年を跨いでしまったことを、深く反省しております。ペコリm(__)m。って、政治屋じゃあるまいし心にもない事言ってんじゃねーよ>俺。(苦笑)それはそれとして、自自連立協議、思ったより難航してるようで、結局、汚物もとい小渕君が訪欧から帰ってくる今月14日以降に新内閣の顔ぶれが決まるそうですな。まあ、自民・自由の連立内閣になぞ、期待するものは何もないから、いつ顔ぶれが決まろうが構わんけど、とにかく早く衆議院解散・総選挙やってくれ〜って感じ。
 で、前回は自民党をこきおろした(但し、まだ自分としては表現に情けをかけ過ぎた気がしている)訳だが、公約(?)通り、今回は自由党をコケにしてくれるわ。わっはっはのはっはっは。壊れてないか?>自分。いやいや、別に壊れちゃぁいません。あーゆー国民をなめきった糞ジジィどもについて書く時には、こんぐらいのテンションでなきゃ、やってられませんて。(笑)
 さてそこで本題に入る訳だが、自由党ねぇ・・・考えてみると、この党、別にぼくがこきおろす必要もないほど、叩くネタ有り過ぎやね。あの小沢一郎君が党首だし。(笑)あ、小沢君と言えば、もうだいぶん前、そう、小沢君達が新生党を結成した頃の事だけど、例の田中真紀子議員(去年「凡人・軍人・変人」で流行語大賞の一つを獲った人)が、小沢君達の事を評して、「父(田中角栄)のもとに出入りしていた人達のうちで、一番変だった人達が、自民党を出ていって作った党」だとか、「金丸さん(故人)の使いっ走りだった人達」だとか言ってましたね。今思えば、実に言い得て妙ですわ。(笑)

 まあ、「変な人達」かどうかはともかくとしても、真面目に言って、自由党には、掲げる政策自体にかなり問題がある。

 1.「小さな政府」の流れに逆行して、「強力(強権的)な政府」を目指している
 2.自衛隊が防衛以外の目的でも、武力行使できる道筋をつけようとしている
 3.政治や教育に宗教をもちこむ道筋をつけようとしている

などなど。ま、2.や3.は、日本国憲法の改正なしには難しい(と言うか、不可能なはず)話なんで、そう簡単に問屋も国民も卸してくれるとは思えないが。。。
 取り敢えず、順に検証してみようか。まず1.。これ、今の自由党は明言してない(どころか、今では「小さな政府を目指すべき」なんてしらじらしくも言ってますな)けど、小沢君のかねてからの主張を知ってる人なら、みな思う事だわな。消費税を大幅アップして政府の歳入を増やすべきだとか、国防費がGNP(今はGDPと言うべきか?)の1%程度なんて低すぎるとか、土地収用法をもっと活用すべき(注*1)だとか、首相に大統領的な権限を持たせるべきだとか、かねてから言ってるんだから、あのオッサン。つまるところ、小沢君の目指す国家ってのは、今の来た挑戦もとい北朝鮮(←お約束のボケ)みたいな、或いは、ちょっと前のベトナムやカンボジアみたいな、「国(の幹部)がやりたいと思った事は何でもやれる」「強権発動も簡単にできる」支配者側にとって非常に都合の良い国家。それだけなんだよね。間違っても、国民のほうを向いてる訳じゃない。日本なんて、はっきり言って現状ですら、「民の願いより国の都合」が優先される(注*2)社会なのに、これ以上共産主義化してど ーすんだよ。ボケ!
 次に2.ね。これはまあ、当然1.とも関わってるんだが、「強権的な政府」を目指す以上、軍隊が強力でなきゃ話にならんのは当たり前でして。一応、軍事力強化の名目は、「国連の平和維持活動に貢献する」という、尤もらしい大義名分を掲げてるが、これが単なる建前だって事ぐらい、誰でも分かるわな。本音の部分は、軍隊を強力にすれば(但し、軍隊が政府に忠実でなければならんが(笑))、「反政府的な動きはいつでも鎮圧できる」上、(財政危機・金融危機・不況などを克服できずに政府が窮地に陥った場合などに)「『外敵を征伐する為に出兵する』という名目で他国を侵略し、内政の危機をうやむやにできる」という、まさに一石二鳥ですからな。これって、太平洋戦争の頃と同じじゃんか。(爆笑)こんな危険な政策を、まともな神経の持ち主なら絶対支持するはずないよな。と、ぼくなんかは思うんだけど、ところが、民主的な手続きというのは、えてして時間や手間がかかるもので、それがまどろっこしく思える人達の中には、意外と、こういう強権発動的解決方法を支持する阿呆もいるんだよなぁ〜。そーゆー馬鹿な連中に、(無駄とは思いつつ )敢えて言う。いいか、民主的手続きを否定するって事は、自分が非民主的扱いを受けても文句言えない、って事だからな。そこんとこをよーく覚えておくように。
 話がちと逸れたか。(苦笑)最後、3.ね。この3.は、ハッキリ言って、ちとやばいです。この3.だけは、流石に私も、ここで書いてしまう事に、少しためらいありました。何故って、理由は簡単、自由党は少なくとも公式には、こういう主張掲げてないからです。そりゃ、そーだわな。政教分離を謳った日本国憲法の大原則に明らかに反するし、こんな主張したところで、票が取れるとは到底思えないし。(むしろ票が減ると思う。)まともな政党が掲げる政策には、あり得ないような内容だわな。でも、しかし、バット、ハウエバー、私が得た情報では、どーも、(自由党の公式な党是としてはどうか知らんが)小沢一郎君自身は、本気で、「宗教教育(?)」みたいな事を、考えているようです。だから、敢えて、このコラムで取り上げる事にしました。(ああ、やばい、ほんと。)

 この3.を読んだ人の多くは、かつて、新進党が、旧新生党や旧公明党や旧民社党が結集してできたことから、「ああ、創価学会(の影響)のことか」と思う人が多いかも知れないけど、甘いね。甘い。結構極秘ネタだけど、小沢君を後押ししてる宗教団体は、決して創価学会だけではないらしい。ネタ提供者は、ここでは明かせないけど、信頼できる情報筋(だんだん三流週刊誌みたいな書き方になってしまうのが悲しいが(笑))からの情報で、「創価学会なんぞ裸足で逃げ出す」ような、恐るべき宗教団体(但し解体寸前のオウムでは勿論ない)が、小沢君の援護をしている、という情報がある。こればっかは、流石に、聞いただけであって、私個人で証拠を得た訳でもなし、下手したら小沢一郎君に対する名誉毀損にもなりかねないので、ためらいはあったが、しかし、考えてみると、その、某宗教団体の教義(と言うか主義主張と言うか何と言うか?)と、上記1.や2.は、ぴったり一致するんですな、これが。恐いぐらいに。だから、凄い説得力あります、私にとっては。

 それに、考えてみると、日本は基本的に無宗教社会とでも言うべき社会なんで、「政治や教育に宗教を持ち込む」なんて言うと、凄い違和感あるけど、米欧じゃ、別にどうって事もない(注*3)話だしね。過去の反省から、システムとして、「政教分離」にしてるだけで、大統領や首相がどんな宗教を信じてようが、(システムとしては)関係ないし。但しほぼ100%、(細かい宗派は違うにしろ)キリスト教だけど。(笑)

 話がまた逸れた。(苦笑)米欧がどうであるにせよ、この「無宗教文化圏」ならではの美点もある日本で、しかも憲法で政教分離が謳われているのに、政治や教育に宗教を持ち込む道筋をつけようとしているのなら(つまり、憲法を守れない、または守る気がないのなら)、それこそ小沢党首は、政治家失格(注*4)だし、そんな人物を党首に戴く自由党は、勿論政党失格。与党だ野党だ言う前に、政治の舞台に立つ資格なし。もう、これだけで充分でしょう?
 いずれにしても、あれだけ敵対していた(ふりだけか?)政敵同士なのに、「政権ほしさにすり寄る側」と「政権守りたい為に受け入れる側」なんぞ、どっちもどっち。国民にとっては、どっちにも用はないからね。(笑)さっさと、衆議院解散・総選挙やってってば。
(注*1) 土地収用法とは、例えば、国や自治体が空港を造る、発電所を造る、などを計画した時に、その計画範囲内の土地を買収しなきゃならん訳ですが、買収交渉に応じる人ばかりとは限らないので、そういう、頑として土地を渡そうとしない人の土地を、「相応の理由があれば」国が強制的に取り上げて、国のモノにしてしまえるという、権力側にはとても都合の良い法律です。この法律は、施行されて以来、未だに適用されたことがないそうです。まあ、この法律自体、憲法違反の疑いがずっと言われてますし、そういう意味では、まだ「適用例なし」って事実が、民主国家としての唯一の救いですかね。

(注*2) 長良川河口堰の件、諫早湾の干拓の件など、つい最近のことですら、とても民主的とは言い難いやり方を、国はやってきてる訳だからね。俺なんかは、諫早湾の水門を閉じる事にGOサインだした役人、日干しにして諫早湾に埋めるべきだと思うが。

(注*3) ホワイトハウスの大統領執務室の隣には、祈祷室があるそうです。大統領が何か重大な決断をする時には、ここで祈るんでしょうか。イラクへの空爆決断とか。(笑)敬虔と言えばそうだし、何だか恐いような・・・

(注*4) 誤解のないように、一応注釈。憲法改正が絶対悪だなんて、私全然思ってません。ただ、そういう主張をするのなら、野にあって言うべきであって、「憲法によって身分が保障されている」国会議員がそういう事を主張するのはおかしい、という事。民間人に戻ってからなら、改正論議でも何でも、がんがんやって下さい。そして、世論を作りだし、国会の場でも自ずから取り上げられるようになってこそ、民主国家に於ける憲法改正の方法でないのか?