長野オリンピック閉幕 - 1 -


 前回、2/13に更新した時、「気管支の調子が悪かったが、かなり回復したのでもう大丈夫」などと書いたんですが、実はあのすぐ後に、インフルエンザにかかってしまいまして(爆笑)。2/15(日)の夜から急激に体調が悪くなりだして、翌朝には39度近い熱。結局、2/16(月)〜2/18(水)まで、会社を休んで、静養にこれ努めざるを得ませんでした。その3日間、大体熱は38度を越えてましたね。今年のインフルエンザは、かなりキツいです。まあ、あれから約一週間、やっと体調も良くなりましたので、今度こそ大丈夫だと思います。(今イチ信用出来んがなぁ〜(笑))
 ところで、今の時期にスポーツ・ネタと言えば、昨日(2/22)閉幕した長野オリンピックをおいて他にないでしょう。サッカーのワールドカップ・フランス大会への展望とか、プロ野球オープン戦開幕の話題とかは、いつでも出来ますので、今日はやはり、長野オリンピックの話題でいきましょう。今回のオリンピックで、記憶に残った選手たちについて、私個人の極私的な感想を、思い出す順に、ただ書き付けていくだけですが、宜しくお付き合い下さい。(ただ、私、先週高熱出したばかりで、つい最近の話でありながら、既に記憶の怪しくなってるのもあるかも知れません(苦笑)が、もし、記憶違いなどありましても、あまり深く突っ込まないで下さいね。)
・ 清水 宏保 選手
 大会3日目でしたか、この人の金メダルで、日本選手団は、何か、弾みがつきましたね。スピードスケート500mの世界記録保持者ですから、金メダル取って当たり前と言えば当たり前なんだけど、そういうプレッシャーにうち克って、取るべき人が取ると、やはり勢いがつくものです。野球で言えば4番が打って勝つと勢いがつくのと一緒で...それにしても、私初めて知ったんですが、500mに関しては、インスタートとアウトスタートとで、2日間に分けて行うようになったんですね。昔から言われていた、「インスタートではスタートダッシュに不利」なのを、公平にする為の措置ですが、2日間に分けて行われたことで、選手は眠れない夜を過ごしたんでしょうねぇ。つくづくご苦労様でした。

 あ、それと、堀井学選手も、今回は不本意(彼にしては)な結果だったでしょうが、清水選手にプレッシャーが集中するのを防いだという点からも、もっと評価されても良いのでは?(まあ、そんなレベルの評価など、彼自身は欲しくもないでしょうけど。)それはともかくとしても、堀井選手も、まだこの先世界選手権とか、控えてる訳だし、気持ちを切り替えて、また本来の滑りを見せてほしいところです。
・ 里谷 多英 選手
 本人には申し訳ないけど、「まさかまさか」の金メダル。日本選手団の古橋広之進団長が言っていた「バルセロナの時の岩崎恭子選手の金メダルに似ている」という台詞も、確かに言えなくはないですね。今回の快挙がきっかけで、日本のスキー場に、モーグル用のコースとか、出来てくるようになるんでしょうか(笑)。それはともかく、同じモーグルの上村愛子ちゃんと言い、この里谷多英ちゃんと言い、皆が応援したくなるような、可愛いルックスじゃないですか。(「不謹慎だ」と一部の人は言うかも知れないが、可愛い子に目がいくのはごく自然の流れでしょ(^^;;;)オヂサンも、ついつい応援してしまいましたよ。

 それにしても、「応援メール、よろしくね」のIBMのCMでブレイクした上村愛子(注*1)選手にしても、予選13位から決勝では7位入賞で、大したもんだけど、里谷選手は予選11位から決勝では一気に首位ですからねぇ。今の日本人選手(←この言い方が既にジジくさい(^^;;;)は、大舞台でもキッチリ自分の実力が出せるよう、リラックスしてやっている(多分...)のは素晴らしいことですね。

(注*1) それにしても、愛子ちゃん、出演したのがIBMのCMでつくづく良かったよ。これがMSのCMだった日にゃ、いくら愛子ちゃんが可愛いらしくても、日本国民の7割は応援してくれなかったでしょうからね(笑)。
・ 船木 和喜 選手
 もう、何も言う必要はないですね。これから数年間は、日本ジャンプ界の不動のエースとして君臨するでしょう。彼の飛行フォームが「世界一美しい」のは、ヨーロッパのマスコミが言い出したことだけど、確かに、本当にほれぼれするほど美しいですね。私、あんな美しい飛型で飛ぶジャンパーを、今まで知りません。昔、札幌オリンピックの70m級ジャンプで金メダルを取った笠谷幸生選手も、クラシカル・スタイルの美しい飛行フォームでしたが、船木選手は、笠谷選手のよりも文句なく美しいです。

 ところで、船木選手は、97年12月〜98年1月にかけての、ヨーロッパ伝統の「ジャンプ週間」で総合優勝してますが、「ジャンプ週間」総合優勝者がオリンピックでもそのまま優勝するのは、84年のサラエボ・オリンピック以来のジンクスだとか。今回の長野オリンピックでも、そのジンクスは生きていた訳ですね。(84年サラエボ、88年カルガリー、92年アルベールビル、94年リレハンメル、98年長野と、5回連続でジンクスが生きたということになりますね。)まあ、完全な余談ですが...
・ 原田 雅彦 選手
 この人については、もう何も言う必要はありますまい。この人がいなければ、今回のオリンピックは、涙も笑いも半分以下だったでしょう。(少なくとも日本人にとっては。)今回彼が出場した順に挙げると、ノーマルヒル(5位入賞)→ラージヒル(銅メダル)→団体(金メダル)となりますが、この一連の流れも含めて、4年前のリレハンメルでの団体戦の最後の失敗ジャンプから、今回の団体戦での金メダル獲得までが、何て言うかな、「4年がかりで完結したドラマ」として見えるのは、私だけではないでしょう。今回完結したドラマの中でも、やはりズッコケジャンプあり、バッケンレコード・ジャンプありと、期待を裏切らぬ(?)大活躍でした。涙あり笑いありで、まさに原田雅彦人生劇場って感じですね。これほど、強く記憶に残るジャンパーは、(少なくとも私にとっては)もう出てこないと思います。

 それにしても、ラージヒルの2回目の136mジャンプといい、団体戦の2回目の137mジャンプといい、ツボにはまった時の飛距離は、この人はピカイチですね。これで、船木選手のような安定感があれば、それこそ天下無敵のパーフェクト・ジャンパーですが、原田選手は、船木選手や岡部選手とはタイプが違うから、仕方ないですね。船木選手や岡部選手は、低い飛び出しで飛ぶジャンパーですが、原田選手は非常に高い飛び出しが特徴なので、風に恵まれれば誰よりも遠くへ飛ぶけれども、風に恵まれなければ失速するという、とても分かり易いジャンパーですから(苦笑)。まあ、この人間くささゆえに、4年前も今回もドラマを作ってくれた訳ですけどね...

 あ、そうそう、この船木・原田両大物役者の影に隠れがちですが、団体戦でのMVPは、間違いなく岡部孝信選手ですよね。(準MVPが斎藤浩哉選手。団体戦に限っては、原田選手、船木選手とも1回目失敗してますから。)特に、121.5m飛んだ1回目は、技ありだったと思います。あの難しい、距離の出にくい風の中での121.5mは、素晴らしいです。また、日本4位で迎えたピンチの2回目にも、風に乗って飛んだ137m。あれで一気に日本が首位に立った訳だから、文句なしのMVPです。