EB で鯖になる方法

サーバーになるためのステップ


ステップ2 通信環境の確認と設定の変更

 失敗した人は、まずは原因の究明をしましょう。自分でインターネットへの接続設定をして、ある程度把握できている方は次のステップ2.2へどうぞ。人任せにしてしまった場合はその人に確認するか、またはこのステップで自力解決に挑んでください。

 さて、自力解決に挑もうと言う方へ段階的な確認方法の説明をします。パソコン操作方法に関してはあまり説明しませんので、パソコンもわからないと言う方はマニュアルやヘルプ、または入門書籍などでの確認をしてください。

ステップ2.1 グローバルかプライベートか

 トレリクでは、パソコンに割り振られている IP アドレスによって直接相手と接続します。そして、IP アドレスにはインターネット上であれば誰でも見ることが出来るグローバル IP アドレスと、特定のネットワーク環境でなければ見ることが出来ないプライベート IP アドレス(ローカルアドレスとも言います)があります。当然、必要なのはグローバル IP アドレスのほうです。どちらのタイプが割り振られているか確認してみましょう。

 まずは、パソコンに割り当てられている IP アドレスの確認をします。MS-DOS プロンプト(通称 DOS窓)をスタートメニューから開き、ipconfig とコマンドを実行します(コマンド名を入力して最後に Enter)。実行すると何か表示され、その中に IP アドレスも表示されます。次に、EB のサーバーが認識している IP アドレスを調べます。以前は EB で確認できましたが、その機能がなくなってしまったためグローバル IP アドレスを表示する CGI を用意しました。CGI で表示される IP アドレスとパソコンに割り当てられたものを比較し、一致していればグローバル IP アドレス、一致していなければプライベート IP アドレスです。
ipconfig コマンド実行のスクリーンショット

 なお、Windows95・98・Me では winipcfg でグラフィカルな表示が出来ます。Windows アプリケーションなので、マウスによるダブルクリックでも実行可能です。通常であれば、C:\WINDOWS\WINIPCFG.EXE がそのファイルになります。WindowsNT・2000・XP では使えませんので、その場合は ipconfig で確認してください。
winipcfg 起動直後のスクリーンショット

ステップ2.2 それぞれの対策

 グローバル IP アドレスであった場合プライベート IP アドレスであった場合で対策が異なります。

ステップ2.2.1 グローバル IP アドレスの場合

 EB を普段プレイしているパソコン(以下、EB パソコン)にファイヤーウォールソフトウェアがインストールされている可能性があります。設定を確認し、1213番のポートを塞いでいないか確認してください。塞いでいれば開放する必要があります。方法はマニュアル等で確認してください。塞いでいない場合は別の原因があるかもしれませんが、これ以上は要因が多すぎて何ともいえません。残念ですが私が手助けできる限界です。一つだけ言えるのは、プロバイダやネットワーク管理者に、1213番のポートでの通信が可能かどうか問い合わせてみることをお勧めします。不可能であると言われてしまった場合は諦めるしかないでしょう。

ステップ2.2.2 プライベート IP アドレスの場合

 おそらく直接インターネットには接続されていないはずです。ISDN・ADSL・光ファイバーのどれかであれば、パソコンと外部へのケーブルの間にルーターがあるはずです。ケーブルテレビや有線ではわかりませんので、メーカーやプロバイダに問い合わせてください。

 ルーターがある場合は、1213番ポートに TCP プロトコルでアクセスがあった場合に、ルーターのグローバル IP アドレスと EB パソコンのプライベート IP アドレスを切り替えるように設定しなくてはなりません。設定方法はそれぞれ違うため、具体的な説明はわかる場合のみになります。ここにない機種の場合はマニュアル等で確認してください。おそらく、静的 NAT や 静的 IP マスカレードと言った名称になっているはずです。なお、EB パソコンのプライベート IP アドレスが常に同じになっていることを前提とします。

 そのほか、次の点にも注意が必要です。

フィルター機能
 特定のプロトコル(通信方式)で特定の IP アドレスから特定の IP アドレスへ送られる通信をブロックする機能です。最近のルーターであれば搭載されているでしょう。場合によっては初期状態でかなりブロックされている可能性があります。EB の場合は、プロトコルは TCP で、不特定のグローバル IP アドレスと EB パソコンのプライベート IP アドレスとの間で1213番ポート経由の双方向の通信が必要です。
ファイヤーウォール
 昔はハードウェアが多かったのですが、現在はソフトウェアのみのタイプが主流です。やってることはフィルター機能とほとんど同じです。WindowsXP の場合は標準機能として搭載しているので、そちらのチェックも必要です。

 詳しい設定については、個別設定解説をご覧ください。設定方法が判明しているルーターやファイルやーウォールを、個別に解説しています。


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