越冬地の給餌


 タンチョウ保護のはじまりは、まさに給餌活動からです。給餌活動の歴史は古く1924年(大正13年)に絶滅したと思われていたタンチョウが十数羽、再発見されたことから始まります。地道に給餌活動を行ったもののタンチョウの数はほぼ横ばいの状態が続きました。

 転機は1952年(昭和27年)にやってきます。この年の猛吹雪のある日、数羽のタンチョウが畑にあった冬越し用のトウモロコシを食べにきたのです。それ以来、冬になると餌を求めて畑にやってくるようになりました。こうして次第に人工給餌が広まっていきました。給餌活動はもともと地元の人々によって行われていた保護活動なのです。
にお
冬になると今でもいたるところで見かけますが、現在はほとんどがタンチョウへの給餌場所の目印として設置しているようです。

 以前は農家の人たちはこの「にお」で冬越し用のトウモロコシを保存していました。タンチョウはこの「にお」にやってきてトウモロコシを食べたのです。

 今でもタンチョウのために庭先に設置された「にお」にタンチョウがやってくるところがあります。

 サンクチュアリも、もともと今は亡き伊藤良孝さんが個人で給餌をしていた場所です。1987年(昭和62年)に協定を結び、日本野鳥の会も給餌活動に協力しているというわけです。
故伊藤良孝さんの給餌風景

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