エンジンを切り,他人に優しく(男性・公務員・47才)
名古屋市の交通局が「アイドリング・ストップ・バス」を導入したのを見て,私も信号待ちの間は,車のエンジンを切るようにし始めた.
実行してみて意外だったのは,エンジンを切ると,突然静かになって,周りの音が聞こえてくることだ.都会の中でも,風が木を揺すっていく音,時には,鳥の鳴き声も聞こえてくる.もちろん,周りの車のエンジン音や,タイヤが地面を擦っていく音がよく聞こえる.車一台ごとに,全く違う音を立てて走っているという,当たり前のことに最近気付いた.じっと聞いていると,一台一台の車が,一人一人の人生を積んで走っているのだ.
今までの私は,周りの音が聞こえなくなるくらい,大きな自分の車のエンジン音と,それをかき消す音量のカーラジオを聞きながら,他人を排除しようとしていたのだ.
エンジンを切って,少しだけ環境に優しいことをすると,ほんのちょっぴり,他人にも優しくなれるような,そんな気がした.
中日新聞 98.12.6より無断転載
webmasterの独り言:信号待ちでエンジンを止めるのはなかなか出来ないけど,今度長い信号待ちがあったらやってみようかな.

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